2016年11月26日土曜日

これが噂の…

本日は入院したE-M1の引き取り日だった。

新宿オリンパスに入ると前回同様待ち人数0人。
平日はいつもこんなもんなのだろうか?

入ってすぐに引き取り手続きを開始する。
すると、いきなり「こちらの都合で申し訳ないのですが…」と切り出される。
「オイオイ、手は尽くしましたが…とかそういう話か!?」と嫌な予感が駆け巡る。

が、次の瞬間「修理に必要な部品が不足しているため、新品交換にさせていただきましたが、よろしいでしょうか?」というではないか。値段は修理見積もりより5千円安い1万5千円。しかも半年保証つき。

これが噂の神対応ってやつだろうか?

よろしいもなにも、これ以上の話はない。二つ返事でオッケーである。もともと中古で買ったカメラだから修理どころかむしろ購入前より良くなってしまうわけで。
新しい機体を得たのも何かの縁、こりゃしっかり使い込まないといかんな。

このところろくでもないことばっかりだったが、たまにはいいこともあるもんだ。。。

撮影枚数は最初100枚以下でした。


<備忘録>
E-M1のシャッター数の確認法は以下のとおり。
1.MENUを押しながら電源オン。
2.もう一回MENUを押し、モニタ調整を選択
3.上下を押し、OKを押す。
4.上下左右でシャッター
5.右を押すとPAGE2に表示される。

2016年11月22日火曜日

あえなく

シャッター幕不良のE-M1は新宿オリンパスプラザへ入院とあいなった。

先日ののび太のママ法でだましだましいけるかと思ったのだが、シャッター幕が落ちたままの症状は寒くなるほどひどくなる。一コマごとにカメラをひっぱたく動作はめんどくさいことこの上ないし、気分的にも良くない。

第一シャッターチャンスを逃しまくりで、業務にも支障が出ていた。のび太のママだって1分ごとに止まるテレビだったら流石に修理を依頼するだろう。修理費はほどほどにするが、中古のE-M1をもう一台買えるほどではない。致し方なし。

 

秋の現場はほぼ終わっているので手遅れ感は否めないのですがね。

 

2016年11月17日木曜日

赤い。

富山で寒ブリをいただく。
こんなに赤いのは食べたことないなぁ。
味はおなじみのブリだが、歯ごたえが別物。
フニャッとしてなくて、サクッとしていた。
うまし。


2016年11月10日木曜日

いろいろ寒い


本日の北アルプス地方は-5度、体が慣れておらず、いたく寒い。

仕事が早めに終わり、この時季にいい場所にきたということで、アジメドジョウを食いに飛騨まで出撃。しかし、狙ったお店がすべて休業。水曜日はだめみたい。気をつけましょう。

悔しかったので、馬瀬の水辺の館にあった水槽のアジメドジョウを激写…が、まったく気は収まらない。


とりあえず、高山で高山ラーメンと飛騨牛の串焼きを食べる。うまい…が、まだ気はまったく収まらない。食に関して今年は全くだめですな。



今年の山地渓流のサケ科魚類の産卵は何かおかしい。

雨続きで夏季の水温が低かったのが原因か?

どうなるかはわからんが


アメリカ大統領選、トランプ氏が勝ちましたな。
一部の勝ち組と大多数の負け組み、多数決の世界では後者が勝ったということなのかと。要するに今の体制に不満を抱えている人が多いのが出たということなんでしょうか。
トランプ氏になって今後どうなるかはわからないが、アメリカという国は民主主義がしっかり生きているというのはわかった気がする。日本では、国民がどう思うか云々以前に地盤とか政党のなんとなくのイメージで票が決まってしまうのでこんな逆転劇はないだろうなぁ。てか、政党に投票する時点で政策や思想がぼんやりしてしまってだめなのかも。不満を持っていても捌け口がない。
反グローバリズムというのはいずれ日本にも来る波のような気がする。ただ今大きく逆行中ではあるが。
個人的に、グローバル化って自分と遠いところでいろいろ起こっていてわかりにくいのよね。で、そのわかりにくいのをいいことにいろいろやりくり出来る人が勝ち組になるようなイメージがある。食い物も道具もなにもかも見えない人が見えない方法であれこれしている以上、絶対に安全安心なんて手に入らないし。なにより文句を言おうにもどこの誰がどう悪いのかわからないし。産業分野にもよるけれど、少なくとも食い物くらいは反グローバルで何とかする方向にしたほうが安心して暮らせる世になる気がする。

2016年11月1日火曜日

なんとなく

南東北の標高600mくらいで イワナが産卵ピークちょっとあとくらい。

今年のサケ科魚類の産卵は全体的に遅いのかなぁ。


2016年10月30日日曜日

のび太のママじゃないけど・・・


2回目のインド渡航以降、E-M1の調子が悪い。

電源を入れた後や、シャッターを切った後に、シャッター幕が閉じたままで液晶が完全にブラックアウトするときがしばしば。

ネットで調べると、どうも同じ症状の方が結構いらっしゃる。

いろいろ読むと、衝撃を与えるとシャッター幕が開くそうな。どれ、と試すとなるほどなるほど。

ブラックアウトした状態でカメラの下をはたくとシャッター幕が開く。ピックアップサービスで直そうと思ったけど、とりあえずこれで100100中開くから良しとしよう。
お金もないし。。。


2016年10月29日土曜日

ここへきて


インドで購入した財布が再登場。

現状、円よりルピーのほうが多い

トホホ。



2016年10月28日金曜日

標高


日によって20度以上あったり、10度切ったりなんだか気温の変化が激しく風邪を引きそうだ。精神的ダメージが抜け切っていないだけにここで体もやられたらたまらない。



標高1000mを越す場所の湖沼型サクラマスは、低地の海から遡上するサクラマスに比べて20日程度産卵ピークが早いようだ。

そういえば、標高が高いところでのサクラマスの産卵って見たことがなかったかもしれない。

こやつは海からの遡上個体

2016年10月27日木曜日

夜の

松本城を走ってみる。
今日からしばらく飴が二倍らしい。7周ほどしたがあっさり鯉が竜になるくらいの飴がそろう。
しかし、しばらくすると結構な雨が降ってきてずぶぬれになってしまった。
ぬれるのはかまわないのだが、明日の現場がどうなのか心配だなぁ。
山地渓流はちょっとの雨ですぐ濁る。調査の性質から行ってだめな可能性もあるなぁ。

関係ないけれど松本城のお堀には白鳥がいた。
いついているのだろうか。
 

2016年10月24日月曜日

あーあ


大ポカやっちまった。情けない。
何もやる気がおきんわ。

現場自体はイワナパラダイスなんだけどなぁ。

2016年10月23日日曜日

ムンバイ湾のマッドスキッパー 5


ムンバイ湾の干潟には魚の観察に行ったわけではないのだが、そこかしこでマッドスキッパーに動き回られるとどうにもこうにも目がそちらにいってしまう。

なんというか、若者でにぎわう夏の海水浴場の近くの現場とおんなじ現象だ。


来た当初(3/20頃)、泥面にたくさんいるB.boddartiの密度の高さに驚く。この時は、個体同士互いに軽く干渉するものの、概してみな並んで平和にえさを食べている印象だった。

ところが、一週間ほどたったころ、突如泥面のあちこちで闘争行動が見られるようになった。泥面上で二個体が対峙し、背鰭を立て合て誇示し合う。体の大きさの差が顕著な場合は小さい方が立ち去る。体格が似通っている場合はお互いに口を開けて威嚇し、決着がつくと負けた方が立ち去る。

戦いに勝ったからといってすぐにメスを誘いに行くわけではなさそうで、勝ったら餌を食べ始める。と、いうか闘争行動をとっているのが本当にオス同士なのかも実のところ不明である。繁殖のための行動なのだろうと思うが、闘争に勝つことがどのように作用しているのかはよくわからなかった。

この行動は5日後にはほとんど見られなくなっており、短い間で彼らの間で何らかの力関係が決まるものと思われる。

また、泥面に同所的にみられたB. dussmieriのほうでも同時期に闘争行動が見られたが、こちらは少し陸から離れた場所で行動しておりあまりはっきりとは確認できなかった。闘争時間はB.boddartiに比べて短く、淡白な感じがした。
B.boddartiの闘争行動

B.dussmeiriの闘争行動
 
B.boddartiの闘争行動。勝者の立ち去り方が良い。

大丈夫らしい

先日、出張から帰って喉が渇いていたので、インスタントコーヒーをお湯に入れて飲むと、なにやら少し違和感が。が、コーヒーの味はしたので「ふっ、所詮インスタントか」と思って気にせず飲み干した。 
すると翌日、カミさんから、「昨日のコーヒー飲んだ?白いカビが綿みたいにのってたよ。」と、衝撃の報告が。 
結構な量飲んでしまったが… 

とりあえず腹を壊すことはなかった。カビたコーヒー飲んでも健康上直ちに影響はないらしい。 

全然関係ないが、OneNote導入から2週間、すっかりメモツールとして手放せなくなった。iPhoneで作成したノートや写真のPCへの受け渡しは実にスムーズ。Evernoteよりいいんじゃなかろうか。 
Evernoteでは基本的に一つのノートブックでタグ管理にしていたが、タグの名前を忘れたり、タグ付けし忘れたりしていたことがしばしば。OneNoteではタグ管理はできないが、事前に作ったノートブックで整理する方が、ずぼらな自分には良いかも知れない。

良いもんを食っとる

捕まえたカンキョウカジカ、アジメを吐いた。良いもん食ってるなぁ。 


北陸の川はやはりカジカの量が豊富だ。石川のゴリ料理、福井のアラレガコ料理など淡水産カジカの郷土料理が盛んであったのも納得である。

2016年10月20日木曜日

スナックのカレー


富山に来ているのだから魚でも…と思ったが予算がないので、駅前のカレーが売りという謎のスナックへ行ってみた。

客は私一人。マスターが鮎の網をやるという話題をきっかけに、話は思わぬ方向へ。




僕は新潟の津川出身でね。

阿賀野川に揚川ダム(1963年竣工)ができる前に、富山に来てしまったけれど、それまではよく川で魚を取っていた。

春先には箱めがねで川底を覗いてやすで突いてカジカを採った。

カジカを食べた記憶はない。もっぱら料理屋に売ってアルバイトをしていた。でも、カジカの卵は食べたなぁ。砂糖醤油で煮たのはおいしかった。

カジカが終わったら次はヤツメウナギ(カワヤツメ)が来る。藤の花が咲くころが一番いい時期だ。二本針の鈎針で採ったな。あれも売れた。あれは目の薬になる。

その後はアユ。おとりで釣ったよ。腹に傷があるからなんていって買い取ってもらえないことがよくあったな。

秋になるとマス(サクラマス)が大量に上がってきた。常浪川の支川、室谷川が産卵場になっていて、室谷川にかかる集落のつり橋の上に番兵という見張りを立てて、場所を指示させて突いた。マスってのは傷つくとすぐ弱る。突いて採れなくても、しばらく待っていると腹を出して転がりだす。

サケも来た。夜に駅の明かりで浅瀬を見て、あがってくるのを捕まえた。メスは採ったら横にしたらだめだ。卵がこぼれてしまう。頭を下にして立てておかないといけない。潜っても突いたが、突いたサケに引っ張られて死んだものもいた。




複数のダムがある現在の阿賀野川では今は昔の物語。

サケもサクラマスもカワヤツメもみることはできないだろう。

こういう昔話を聞くとせつなくもあり、うらやましくもある。

ちょっとだけ辛いよ。と、出してくれた。実際結構辛かった。

富山の鮎雑炊


高岡に面白い鮎の寿司とドジョウの蒲焼なるものがある。と、お師匠から情報を得て、現場終わりに探しに行った。
情報どおり店はあったものの、どうもお店には誰もいない様子。残念ながらあきらめて宿のある魚津に戻ることにした。
しかし、せっかく高岡まで来てそのまま戻るのもあまりに悔しい。と、いうことで途中庄川のほとりにある川魚料理屋によって晩御飯を食べて帰ることにした。

寄ってみるとお店はやっているようで一安心。メニューを見ながら店員さんにあれこれ質問すると、どうやら天然鮎もカジカもカマキリもないとのこと。
ついてない。
しょうがない、こんなときは鮎雑炊だ。
養殖鮎だろうがなんだろうがこいつはやっぱりはずさない。あくまで個人的な感想だけれど、太平洋側ではこの料理が店に出てくるのは愛知以西、日本海側では富山以西だと思う。少なくとも関東では見たことがない。不思議だなぁ。
味は言うまでもなし。旨かったですよ。

鮎雑炊。焼いた鮎が入ってます。

こちらは鮎の一夜干し。鮎の味が凝縮されており、地域によって味の差が顕著だと思う。


2016年10月19日水曜日

ニシシマ


分布的にはニシシマドジョウのエリアで採れた個体である。
某リストが改定され、今後はニシシマ、ヒガシシマを分けて記録せねばならなくなったので、改めて「山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚」で確認してみた。
体側の暗色斑がヒガシシマドジョウより広い傾向というのは良くわからないが、尾びれ基底の黒色斑がヒガシシマよりも大きく、上下のうち下が不明瞭というのはまあそうかなという感じ。いずれにせよ数をじっくり見ないとだめだなぁ。
しかしこの図鑑、ニシシマドジョウの分布の欄が残念な状況だ。東限が島根県、西限が新潟県とある。これは東西が逆なのかなと察するも、分布の図では福島県にもいることになっている。ううむ。



2016年10月17日月曜日

良いではないか。


昨日インストールしたLightroom5を出張先のホテルでいじってみる。
良いではないか、動作は実にスムーズで実用上なんら問題ない。

今は北陸に来ている。
カマキリは個人的にこの地域の川を代表する魚だと思う。
この魚、本州に広く見られるがその数は太平洋側に比べて日本海側で多い。 
15cmを超えるサイズになってくると一種独特のオーラを出す。北陸の川ではたまに玉石のような大きな頭をしたやつがいる。そんなやつらは石になりきっているのか、水中でかなり近寄っても逃げない。

今週も大きいのに会えると良いな。


日の目を見るか?


今月の初めに手に入れたNew MachinePanasonic CF-N10はすこぶる快調である。SSD換装済みのため、立ち上げが素早いのと、地味にケースをつけたまま開ければすぐ使えるというのがよい。ノートPCはもはや数字スペックそのものより、こういう「作業する気になるかならないか」という漠然とした感覚が大事な気がする。

さて、このPC、動作が重くなるのがいやであまり余計なアプリを入れていなかった。そんな折、ふと家で書棚を見ると、放置されたPhotoshop Lightroom 5があるのに気づく。
このソフト、以前使用していたノートPCHP2540pに入れたことがあるのだが、インストール以降の動作速度が激落ちしてしまったのと、立ち上げが遅く、作業も操作ごとにかかる時間がとてつもなく長かったため到底使い物にならず、早々にアンインストールした経緯がある。その後はどのPCにもいれず書棚に置きっぱなしにしていた。

そんな中、今のCF-N10にたいした写真編集ソフトが入っていないこと、SSDからの起動ならLightroomの起動も早いのではないかと思ったこと、そして何より前回の痛い思い出が薄らいでいたことなどから、意を決してLightroomを入れてみた。
結果、ソフトの立ち上げはとても早い。まったくといっていいほどノンストレスだ。
写真の編集は、まだたいした編集はしていないのだが、基本的なところはそれほどストレスなく使える。うむ、どうやら使い物にならないという状況ではなさそうだ。
一応は大枚はたいて買ったソフト、日の目を見る可能性が出てきたのは良いことかと思う。


2016年10月16日日曜日

石川のドンコ


先述したとおり、石川県に調査でいくのは今年が初めてだった。と、いうわけで、調査前の魚類相のイメージはまったくなし。と、いうよりも近隣の富山県とほぼ一緒だろうと思っていた。
いざ調査に入ってみると、富山では見たことがなかったドンコが多いことに驚いた。小規模河川の中流より上はほぼドンコばかり。ドンコとカジカが同所的にいるってなんだか変な感じだ。
そしてその模様もなんだか木曽川水系や淀川水系のものと違う気がする。


Nira? Nida?


ムンバイ滞在中の35月は日中は40℃を越す暑さで、とにかく飲み物が手放せなかった。生水は危ないとのことで、常に500mlのペットボトルの水を23本持ち歩いていたのだが、それすら飲みきることもしばしば。
写真はムンバイの郊外の道端のあちこちで出店で売っているヤシの実ジュース。
飲み物の名前はたぶんNiraだと思うが、Nidaと言っている気もする。英語表記もないので確認の仕様がない。
まぁ、このどっちかだ。

ドライバーさんや、同行してくれたローカルコンサルの若者が度々おごってくれた。味自体はそこまで好みではないのだが、氷が入って冷えているのがたまらなかった。
氷もおそらくは生水なのだが、一応これが原因で腹を下すことはなかったと思う。

こんな小屋で売ってます

2016年10月14日金曜日

魚の見え方


先週、今週と続けてヌマガレイに出会う。
本州だと関東以北の河口域で多い。
改めて手にするとこの魚、とてもいい。から揚げにしても旨そうだし、飼育しても愛嬌があって楽しそうだ。水中で見るとそんなこと思わないんだけどな。
魚ってやつは水から上げると見え方が変わる。


ムンバイ湾のマッドスキッパー 4

インドのマッドスキッパーについて調べてみると、どうもムツゴロウ属2種(Boleophthalmus boddartiとB. dussumieri)、それからトカゲハゼ(Scartelaos histophorus)に加えて、Periophthalmus variablisやPeriophthalmodon schlosserなどの肉食のマッドスキッパーもいるようだ。

ムンバイの干潟に通うこと3週間、いつもどおり干潟を眺めていると、岸近くに日本でも見慣れたトビハゼに似た顔のマッドスキッパーを見かける。
捕まえたわけではないので違うかもしれないが、消去法でいくとトビハゼ属のPeriophthalmus variablisではないかと思う。
後にも先にもこのハゼを見たのはこの日の2個体のみ。
干潮時に完全に干上がる場所の石の下や穴の中にいて、時折離れた水溜りまで歩いていって水浴びして帰ってきていた。
おそらくムンバイ湾での数は少ないと思う。


Periophthalmus variablis?

水溜りで転がって泥だらけになって巣に帰ってくるところ。


2016年10月12日水曜日

はじめてのゴリ料理


富山には仕事でよくいくのだが、金沢に行くのは今年の夏がはじめてだった。
金沢といえばゴリ料理、ということで仕事後の飯が楽しみでならなかった。
ちなみに金沢で言うところのゴリはカジカ類のことである。
しかし事前に店をリサーチするも、案外店は多くない。イメージが先行しすぎたか。

さて、リサーチによってセレクトしたお店で出してくれたゴリ料理がこちら。
刺身とから揚げである。
から揚げはこれまでも食べてきたから当然うまいのは想像がついていた。
一方の刺身、こちらは初めて。
いやー、カジカって魚はどうやっても美味いものですな。
海魚に引けをとらない味でありました。

ゴリ刺し
ゴリのから揚げ

しかし、この刺身、写真のとおり一尾から四切れしか取れない。
刺身だと保存も利かないし、郷土料理としてはあまりに非効率な料理に思える。おまけに金沢は海が近く、あえて小さなカジカをあれこれして食べる理由があるのだろうかとも思える。
北陸の河川では、カジカの類が多い。
下流ではカジカ中卵型、カマキリ、カンキョウカジカ、上流ではカジカもいる。
石川県は良くわからないが、同じ北陸の富山県は生息量的にも本州太平洋側の河川に比べると体感的に多いと感じる。
ちょこっと調べると、金沢でゴリ料理が盛んだったのは犀川周辺とのこと。思うに、かつて犀川にはカジカ中卵型やカマキリが海魚を取るよりも楽なほど大量に遡上していたのではないかと察する。
そして、刺身というのはもともとカジカが対象だったのではなく、大型のカマキリが素材だったのではないかと妄想してみる。
ああ、カマキリの刺身食べたくなってきた。

鮎の魚醤(原次郎左衛門)


埼玉でも寒いと感じていた今日この頃、青森まで来ると夜の気温は一桁。
たまらん。

さて、青森への出発前に会社で大分に行っていた先輩から原次郎左衛門というところの鮎の魚醤をいただいた。
もう本当に心から感謝です。ありがとうございます。

移動中、辛抱たまらなくなって高速SAでカツ丼の白米にかけてみた。
うっすら鮎の風味を感じるくらいで、とても上品な味わいである。
単体で十分な存在感がある岐阜の川原町泉屋の鮎醤(あゆびしお)とはまったく異なる。おんなじ魚の魚醤でも作り方でだいぶ違うんだなぁ。
こちらは主役というよりも、隠し味で活躍するタイプのようだ。
全ては使い方次第。さて…私に使いこなせるだろうか?


2016年10月10日月曜日

ドジョウのナレズシ

岩波新書の「寿司の歴史を訪ねる」で存在は知っていたが、まさか実際に食せるとは思っていなかった。滋賀県栗東市の三輪神社の神饌として作られる「ドジョウのナレズシ」。

お師匠からおすそ分けを送っていただいたのがインドから帰って2日目のこと。
5mmほど切って食べてみると、カレーボケが吹き飛んだ。
この手の味の深みはあちらにはない。

茶漬けにして尚良し。
全体的な旨味は鮒鮨に似るが、匂いは鮒鮨ど強くない。
なれずしに蓼がまぶしてあるというのはほかに見たことがない。
この蓼が、発酵した魚に独特の爽やかさを加えており、一般にはこちらの方が受けるんじゃないだろうかと思った。
とにかく、美味しゅうございました。

蓼がまぶしてあり、ぱっと見どこにドジョウがどのような姿をしているのかは不明である…
5㎜程の切り身。少量だが、これで茶漬けとしては十分な味がある。それほど味は濃い。

インドのでの飯は…


言わずもがな、基本的にカレーだった。
行ってつくづく感じたのは、日本のインドカレー屋さんはものすごく上等なものを出してくれているんだなということだ。
ムンバイのカレー屋だってナンはあるけれど、日本のインドカレー屋みたいに厚くふっくらしていない。
また、想像通り辛く、油が多い。そして量も多い。不味いわけではないのだが、毎日はきつかった。

写真はVashi駅前屋台で常食していたDal Fryという豆を原料とするカレー。辛さは控えめで食べやすかった。

Vashi駅前屋台

屋台のガーリックナンとDal Fry

2016年10月9日日曜日

ムンバイ湾のマッドスキッパー 3

ムンバイ湾の干潟で先述のムツゴロウ属の2を眺めること2日、水たまりの中になんだか小さな個体がいるのに気づく。  
2種どちらかの幼魚か?
とも思ったが、それにしてはなんだか背鰭が長い。存在に気づいて注視するも、双眼鏡で見ても距離が遠く、そのうち潮が満ちてきて結局何者かはうやむやで帰った。 

数日後、今度は別のポイントの水たまりで同じような背鰭の長いハゼを見かける。距離的に近い場所で見られたこともあり、今度は体もちゃんと見えた。 
これって…トカゲハゼ(Scartelaos histophorus)じゃないか! 

トカゲハゼは日本国内にもいるが、沖縄本島の大浦湾、中城湾のみに分布する絶滅危惧ⅠAにランクされている種。当然見たことはなかった。 
まさかここで?という感じだった。 

体はムツゴロウ属に比べて細長い。背鰭が細長く、濡れるとアンテナのように見えた。2種のムツゴロウ属と同様に干潟にいるが、主に干潟が干出しても残る水たまりの中におり、泥面に出ている時間は短かった。気づくとあちこちの水たまりにおり、ムンバイ湾での生息数はそれなりに多いと思う。

トカゲハゼ(Scartelaos histophorus)
 デジスコなんで画は甘いっす…

2016年10月8日土曜日

眼鏡の…


レンズがキズだらけだったので、近所のショッピングモールの眼鏡屋で交換した。3,000円也。レンズってこんなに安かったっけ?昔は眼鏡を買うなんていったら家族の一大行事だった気がするのだが…

帰りがけに魔法使いプリキュアのショーを見かけた。キャラクターの顔がでかい…
仮面ライダーや戦隊ものだとそもそもが着ぐるみみたいなものなのでショーも違和感がないが、プリキュアはもともと普通の顔だしなぁ。被り物するより、色のついた髪のカツラをしたおねいさんがやったほうが良いのではなかろうか?
敵キャラの出来が良いだけに惜しい。




非効率も重要?


ムンバイ湾ではマッドスキッパーをはじめ、鳥やサルなどをじっくり観察する時間があった。普段の調査では、できるだけ効率化を求められるため、このような時間はない。
こんな中で改めて気づいたのが、効率化しないことの重要性だ。
効率化するとはすなわち、わかっている範囲のことをうまくつなげていく作業であり、不確定要素はできるだけ省くのが重用だ。
一方で、わからないことを調べる、だとか疑問を解決する、はたまた新たな疑問を発見する、といったことは時間をかけることに意味があるように思える。

なんだかマッドスキッパーに関する論文探していても、適地解析とか生息場と水質との相関とか応用的なものが多く、これだけ魅力的な対象であるにもかかわらずじっくり現象を直接観察した事例が少ない気がする。短時間で効率よく、最先端の技術を使って、という調査は実務に役に立つという意味ではすぐれていると思う。
けれども、自然を調べる原点はやはり観察からの疑問であり、それと向き合っているほうがずっと楽しい。そんなことを改めて感じたのでありました。



ムンバイ湾でマッドスキッパー達の行動を観察しながら、新たな疑問が次々と出てきた。次行くとしたら数個体捕まえてみたいな。

2016年10月7日金曜日

利根川下流域のすずめ焼き


20年ほど前だろうか、千葉県の利根川下流域には、小鮒を開いて串焼きにする「すずめ焼き」なる食べ物があることをこの本で知った。
以降、このエリアで調査をすることもしばしばあり、その都度探してはいたのだが、出会うことはできなかった。

ところが、本日、内業で煮詰まっているところに、現場から帰ってきた同僚が買ってきてくれた。なんと嬉しいことでしょう。感謝です。

このサイズのフナをひとつひとつ開くのは結構な手間だと思う。おそらくはタレにつけて焼いているのだと思うが、丸ごと焼くよりカリッと感が強く、煎餅のようで美味だった。開いているからこそ出る食感だろう。いくらでもいける感じだ。

こういう地域資源を生かした郷土料理は地域の環境と人とのつながりのバロメーターだと思う。最近、環境問題を考える切り口の一つとして生態系サービスという概念が提唱されているが、食ほど生態系サービスを実感できるものはなかろう。地球環境への危機感や、追いやられる野生生物への哀れみから考える環境保全を否定する気はないけれど、環境とのダイレクトなつながりから環境を考えるほうが個人的にはしっくりくる。
この料理もいつまでも残っていてほしいものだ。そして、今度は自力で出会いたい。

 

ムンバイ湾のマッドスキッパー 2

ムンバイ湾で見かけたもう一つのムツゴロウがこちら、Boleophthalmus dussumieriである。先述のB.boddartiとくらべて少し長い(全長15cm位)の印象だ。 
体色は地味で、鰭には小さな青点が散在している。
どちらかというと日本のムツゴロウに近いように見える(見たことはないが)。 
体が大きい分、B.boddartiに比べ動きが重キビキビ感がない。泥面をズルズル動いているような印象がある。 
どうも、B.boddartiより沖合を好むようで、陸上からの観察では見える数は少ないが、船で流入河川に沿って少し沖の干潟に行くと泥面にいるのはB.dussumieriばかりになる。 
ちなみに、先述の漁法で採集されているのは主にこちらのようだ。

Boleophthalmus dussumieri(手前の個体はいずれもB.boddarti)



2016年10月6日木曜日

ムンバイ湾のマッドスキッパー 1

ムンバイ湾では2種のムツゴロウ属魚類を見かけた。 
干潟の泥面で暮らすいわゆるマッドスキッパーとしては、このほかに2種確認し、合計で4種がみられた。 
最も多く見かけたムツゴロウがBoleophthalmus boddartiである。 
青色の斑点が特徴的である。 
見る限り密度はかなり濃く、そこかしこにいる。 
当方、日本のムツゴロウは野外で見たことはないのだが、有明海もこんな感じなのだろうか。

Boleophthalmus boddarti

2016年10月5日水曜日

道の駅「みなかみ水紀行館」


に併設されている水産学習館に調査終わりに立ち寄ってみた。入館料大人300円也。
中は簡易の水族館のようになっている。道の駅に水族館併設というコンセプトは良いと思うのだが、展示されている種の半数以上はこの道の駅周辺の利根川にはいない種類。なぜ、アブラボテやビワヒガイを展示対象にチョイスしたのだろう。
また、ニジマスの一品種で養殖魚のギンヒカリなんてのがイワナやヤマメと並んで展示してあり、群馬県特産なんて書かれてしまうと、一般の人ならば普通に群馬の川にいる種類と誤解してしまうのではないかと老婆心を出してしまう。
個人的にはこの辺にいるイワナ、ヤマメ、ウグイ、カジカなどに特化した水族館だったら良いのにと思う。漁法や食文化も含めて解説してくれたりしたらうれしいが、あまり需要ないかな。


2016年10月4日火曜日

Kokum Juice


ムンバイでの最初の打ち合わせ後、現地協力会社の方々と食事に行った。
そこで食前に進められた飲み物がこちら。名をKokum Juiceという。
ストロベリーシェークのような見栄えから、絶対に甘いと思っていたのだが、味はまさかのスパイシー。甘さは一切なし。
一口目のギャップたるや驚くべきものがあった。
勧めてくれた方いわく、内臓によいのだとか。
Kokum Juice (コカムジュース)
 原料はGarcinia Indicaという植物の実である。
ご当地植物ものはあまり日本に入ってこないだろうから、日本で飲める場所は少ないだろうなぁ。
味的にもあまり日本人受けはしないと思う。
スパイスの風味を堪能できるようになれば一丁前なのだろうが、残念ながら2ヶ月程度の滞在ではそこまでは至らなかった。
最初から苦しそうな顔をするのも気が引けたので、「Taste Good!」的な発言をしたところ、以降一緒の食事のときは大体ついて来るようになってしまった。


ムンバイ湾のフラミンゴ


フラミンゴという鳥は内陸の塩水湖にいて、日がな一日浅場で立って暮らしているものだと思っていた。
ところが、ムンバイ湾のフラミンゴは海水の干潟で生活していた。

当たり前だけれど、干潟は海に接しているため潮位の干満がある。潮が引いているときは干潟の上を歩き回れるが、潮が満ちてくると水位が上がり、立っている事はできない。
多くの鳥類であれば昼にえさを食い、夜にねぐらに帰るという動きをしている(その逆も)。
一方、ムンバイ湾のフラミンゴはというと昼でも潮が高ければねぐらに向かうし、地元の人の話では真夜中でも潮が引いていれば干潟に来るという。つまるところ、通常の鳥が太陽にあわせて日周活動しているのに対して、ムンバイ湾のフラミンゴは潮の干満に対して日収運動している点が大きな特徴だと思う。

Lesser Flamingos feeding on the mudflat in Mumbai Bay, India

最近のヒット


1900年代前半に朝鮮半島から移植されたらしい。
関東平野にもそれなりにいたようだが、今ではまず見かけない。魚の調査にかかわってはや15年以上、初めてお目にかかりました。
絶滅危惧外来種ですな。
写真では見たことがあったけれど、野外の自然光のもとで見る実物は違う。色合いがすばらしい。

水槽に入れてみても鰭が長くて見栄えもするし、動きも愛嬌があってよろしい。
正直この魚、好きです。

チョウセンブナ(Macropodus Ocellatus)

ダムカレー


以前から興味はあったのだが、食する機会がなかった。
本日の調査で昼食のために入った「道の駅水上町水紀行館」で偶然「みなかみダムカレー」なるものを見かけたので注文。
魚類屋としてはダムには複雑な思いがあり、ここまで明るくアピールされるのも正直どうかとも思ったが…何はともあれ、美味いではないか。
漠然とした表現になってしまうが、普通のカレーではなく、カレー専門店の味がした。
とりあえず、ダムは皿から完全撤去した。

一緒に注文した水上の道の駅名物「もちびとん」なるものは、もち米の丸いおにぎりのようなもので、ちまきに似ているが中に煮豚が入っていた。おにぎりの表面を少し焼いているのか、表面のかりっとした食感が良く、こちらもおいしかった。