2014年6月13日金曜日

タナゴの産卵行動

今週はちょっと休みが取れそうだったので、川に行く予定にしていました。
が、そんなときに限って熱が・・・しかし、せっかくの時間を無駄にすまいと水曜日は気合で川へ。
当たり前ですが、体がだるくて動きがいちいち遅い。
だ、もんであんまり余計なことは考えず、一つ一つやるしかない状況でして、もうね、半分機械みたいに作業してました。
ドライ着て潜って、筋なしと見るや動画に変更。
なんだか、あきらめが良かったのがいいのか、タナゴ(Acheilognathus melanogaster)の産卵があっさり撮れました。



この場所、流速が1m以上とかなり流れの強い場所なんですが、メスの産卵管、普段はふにゃふにゃなのに、「いざ鎌倉!」な時には、自在に動くんですな。
貝(カワシンジュガイMargaritifera laevis)の中に差し込み、抜く様子たるや見事なものです。
ちなみに、メスが産んだ後にオスが貝の上をさっと通過する行動をとりますが、あれが放精です。

それともう一つ、貝とタナゴの関係は貝の中にタナゴが産むだけの一方的な関係というのが定説のようですが、しばらく動画を見ているうちに思ったのですが、貝は決して嫌がっていないように見えます。
と、いうか嫌なら貝を閉じてしまうくらいの認識力は貝にも十分あるように思うのです。
特に北関東~東北にかけてのカワシンジュガイとされている貝とタナゴの関係については、以前アップした動画も含めてけっこう大きめの謎が隠れているように思えます。
このあたり、突き詰めていきたいけれど先立つものと時間がない・・・ちょっとづつかな。

しかしなぁ~、この動画を撮った後は、あまりにしんどすぎて喜びすらなかった。
あぁ・・・撮れてるね・・・くらいで。
帰りの高速もヘロヘロだったし。
当然、翌日もダウン。
体調と成果どっちを優先すべきか、それはあなた次第ということで・・・