2014年4月18日金曜日

2014年4月17日木曜日

ストロボ・・・

通っているタナゴの生息地は山際だし、水も濁っている。
そんな感じで水中は暗いので、あたり前だけれどストロボをたいたほうがきっちり写る。

が、どうもストロボをあてるとタナゴがぴょんと跳ねるような動きをして、離れて行っちゃうんだよなぁ。。。
きれいに撮りたいのはやまやまだけれど、産卵の時は大事な瞬間を逃す可能性が大なので、やっぱり感度頼みで撮る感じになってしまう。連射も効くし。

 
それでも、もう一灯ほしいと思ってしまう物欲の怪。

(2014/4/16撮影 E-PL5+M.ZD9-18mm(9mm)+INON S2000一灯)

このカエルって?

ナガレタゴガエル(Rana sakuraii)?
那須エリアの河川でカジカ(魚のほう)の産卵場を探しているときに発見。
しわくちゃ具合と水かきの感じからナガレタゴガエル(Rana sakuraii)だと勝手に思っているのですが、那須地域にもいるのだろうか。

 
水中で出会ったのは2回目で、一昨年山梨の渓流で出会っています。
その時は捕まえて水かきを見たので間違いなかったと思うのですが、今回はちょっと自信がない。違っていただどなたかご指摘ください。
(2014.4.16撮影)

会いたかった!

ジュズカケハゼ(Gymnogobius castaneus)
苦節4年になろうか、「やっと出会えた・・・」というのが偽らざる感想。
産卵期の個体をずっと探していました。
今年も3月下旬から生息地に通うも、巣穴はあれど個体は見えず。
 
個体数の多い所へ行かねばダメかと、栃木まで足を延ばしてみたのがよかったのだろうか。ようやく水中で成魚に遭遇です。
巣穴がいくつかあるオープンな泥底に、普通にたたずんでいました。

ただ、問題なのは、正直繁殖期の香りが全くしないのです。
確認した個体はうっすら黄色に色づいているので雌だと思うのだけど、繁殖モードに入っているとはとても言えない色合いでした。
あと一か月くらいかかるのかなぁ・・・

でも、本種については3月にギンギンに黄黒に色づいた写真が撮られていたり、自分も某ミヤコタナゴ観察施設で4月に色づいたメスを見ていたり、正確な繁殖期がよくわからない。
場所によってズレるのかなんなのか。謎である。
なんにせよ、今回個体が確実に観察できる場所を発見できたのは大きい。来月が楽しみだ。
(2014.4.16撮影)

藻類食?

石面の付着物を食べるタナゴ(Acheilognathus melanogaster)

 
 
河床材料が石礫であることからなんとなく想像がつくかもしれませんが、この生息地の流速は60-100cm/sec程度とかなり速い。
タナゴ(Acheilognathus melanogaster)は、時折瀬脇の植物間などに入りながら、この速い流れの中で採餌行動をしています。ただし、こうした行動をとるのは大型の個体です。

小型の個体は河岸沿いの流れの緩い部分で、同様に付着物を食べています。
そう考えると、流れの速い中に行かなくても餌はあるわけでして、大きな個体にはあえて流れの中心に出ていく意味があるのだと思います。

流れの緩い場所で採餌する小型個体

藻類(流れの速い部分で新鮮なものが生育する)を食べていると考えるのが妥当なのかなぁ。
アユが一年で20cm以上になるのを見ていて時折感じるのですが、藻類というのはすごい餌資源なのかもしれない。

でも、そうだとすると止水にいる場合は何を食べているのだろう?

(2014.4.16撮影)

タナゴ(Acheilognathus melanogaster)の回遊

瀬を遊泳するタナゴ(Acheilognathus melanogaster)の雄個体


自分の知っているタナゴの生息地は流水の水路です。
ここにタナゴが現れるのは産卵期だけで、それ以外の時期は姿が見られなくなります。おそらく下流の比較的大きな河川へ下ってしまうのでしょう。
数年通っている経験から、産卵が始まるのはおそらく5月中ごろ。直前の4月には、写真のようにオスだけが現れます。

昆虫類などでは、雄が先に羽化して産卵場所へ先回りしているような話がよくあるようです。それと同じように、タナゴも一足先にオスが河川から遡上してくるのかもしれません。
ただ、4月中旬時点では、貝を防衛する行動は認められず、ひたすら採餌行動のみが見られます。
(2014.4.16撮影)

2014年4月13日日曜日

産卵行動体験記 ウグイ 4:深夜のお楽しみ

家に帰ると、予想通りかなり冷たい視線を浴びました。
しかし、実家効果とでもいうべきでしょうか。
思っていたよりも責め苦は厳しくありませんでした。子供のころ、やましいことがある時に友達と一緒に家に帰ると怒られにくかった。それと似たような感覚を覚えました。
なんとかやり過ごした私は、家族の寝静まった夜、自室でそっとパソコンを立ち上げたのでした。

フィールドでのドキドキ感はもちろん最高なのですが、フィールドでよいことがあった後の画像確認もたまらない時間です。
もっとも、ドキドキがガッカリになることもかなりありますが。


ウグイの産卵群とマルタの産卵群は隣接していたけれど、瀬の落ち込みが境界線になって、互いにきれいに分かれていた。
浅い瀬の主流部にいるのがマルタで、瀬脇の落ち込みの中にいるのがウグイだ。

群れの動きも違う。
マルタはみな、流れの中で頭を上に向けて定位しているのに対して。
これに対してウグイはというと、極めて不規則流。定位している時間は短く、横に前後にと激しく動きます。

ウグイの産卵群
マルタの産卵群

さて、個人的に一番気になるのが放卵放精の瞬間。
実はウグイの動画には産卵行動(放卵放精)の瞬間が写っています(何回かしているのですが25秒付近がわかりやすいかも)。しかし、この時間が実に短く、そしてわかりにくい。
マルタの場合、その瞬間がはっきりとわかるのですが(参考)、ウグイの場合は群れが動いている一連の流れの中で行われているようです。
また、放卵放精が行われる頻度が高いのも大きな違いといえそうです。

しかし、放卵放精時の動きを観察しようにも動きが早すぎたり、個体が重なったりしてよくわかりません。この辺りは幸運にも、カメラで撮影したスチル画像に放卵放精と思しき瞬間が何枚か捉えられていました。