2013年10月2日水曜日

フォーサーズ・マイクロフォーサーズレンズをカミキリの顔で解像力テストしてみた。

最近、マイクロフォーサーズのマクロレンズ(M.ZUIKO DIGITAL 60mm f2.8Macro)を手に入れ、使っていくにつれ、これまで使っていたフォーサーズのマクロレンズ(ZUIKO DIGITAL 50mm f2.0 Macro)の登場の機会が減った。

どうも、フォーサーズのシステムで撮っている時と比べて解像感が増しているような気がするのだが、これがレンズのせいなのか、ボディのせいなのか気になったので、同じボディでレンズを付け替えてテストをして見ることにした。
被写体は、家のイチジクにとまっていたキボシカミキリ。
動きも少ないし、複眼や細毛が解像感を見るのに適していそうだ。

テストに使ったのは、マイクロフォーサーズのマクロ( M.ZUIKO 60mm f2.8 Macro)、フォーサーズのマクロ(ZUIKO 50mm f2.0 Macro)、マイクロフォーサーズの標準レンズ(M.ZUIKO 14-42mm f3.5-5.6)、コンパクトデジカメ (TG-2)の4種類。
それぞれのレンズで撮った写真の一部を拡大して細部の解像度を比較しようと思うのですが、まず、拡大前の元画像をレンズ別に紹介します。

●元画像

<標準レンズ M.ZUIKO 60mm f2.8 Macro>
マイクロフォーサーズが誇るマクロレンズの一つ。と、いっても、いまのところマイクロフォーサーズではパナライカの45mmとこれの2本しかないが。
画像全体の雰囲気としてはZD50mmf2.0よりコントラストが強い印象を受けた。
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f2.8 Macro
(E-PL5 1/125 f11.0 ISO200)
<標準レンズ ZUIKO 50mm f2.0 Macro>
フォーサーズの神レンズと言われていた写りのいいレンズのうちの一本。
私も水中、陸上問わず使用してきた。
MZD60mmよりはあっさりとした写りだ。
なお、撮影倍率はMZD60mmよりも少し落ちてしまう。
MZD60mmが19cmまで寄れるのに対して、こちらは24cmまでしか寄れない。
ZUIKO DIGITAL ED 50mm f2.0 Macro
(E-PL5 1/125 f11.0 ISO200)
<標準レンズ M.ZUIKO 14-42mm f3.5-5.6>
こちらは、オリンパスの一眼のレンズキットを買うと付いてくる標準ズームレンズ。
被写体まで25cmまで寄れるのでマクロ的にも使える。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6
(E-PL5 1/125 f11.0 ISO200)
<コンパクトデジカメ TG-2>
お次はコンパクトデジカメ。
最近出た防水デジカメのフラッグシップ(最上位機種)だ。
カメラをごちゃごちゃしているうちにカミキリが移動してしまったので、これだけちょっと違う写真なのはご愛嬌である。
また、設定をスーパーマクロモードでまかせに撮ったらISO400と、画質比較にはちょっと厳しい設定になってしまった。等倍比較ではこの辺を差し引いて見てください。
コンパクトデジカメ
(TG-2 1/60 f11.0 ISO400)
●拡大比較
それぞれの画像のカミキリの顔部分を400×300ピクセルに切り出して比較してみました。



あくまで個人的な感覚としては、やはりZD50mmマクロはすばらしいと思った。
MZD60mmマクロの解像感はZD50mmには僅かにおよばない印象だが、コントラストの高さは地味な淡水の水中では有効かもしれない。うぅむ。陸上でZD50マクロ、水中でMZD60マクロという使い分けができれば理想かなぁ。
なお、MZD14-42mmはマクロレンズと比べると解像力は落ちるが、思ったより細部が写っていた。
実はこのレンズ、あんまり信用していなかったのだけど、今後はもう少し使い込んでみたい。そんな気にさせられた。
最後に、コンパクトデジカメのTG-2だが、もちろんコンパクトデジカメだけあって一眼で撮ったものに比べると解像度は落ちるのは否めない。しかし、ISO400でもしっかり複眼や毛まである程度改造しているのは驚きだ。さらに、このカメラ、被写体まで1cmまで寄れるので、もっと寄ればより細部を写しこむことも可能だろう。これは一眼ではムリな機能であるし、防水でいつでもどこでも持ち歩けると言うのもこのカメラならでは。これも立派なスペックだ。
こちらも現場でがしがしと使い込みたい。

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