2019年6月4日火曜日

子ナマズとペッカム

私 「うちの横の田んぼに生える雑草に、コガタルリハムシという瑠璃色のハムシがたくさんいて、なんでもそれを餌にする同じく瑠璃色のカメムシがいるらしいよ」
後輩 「あっ!それ、ルリクチブトカメムシですね!ペッカム型擬態の好例ですよ!」

現場帰りの車中で、カメムシ屋の後輩が教えてくれた。

擬態には、自分より強い生き物や毒のある生き物に似せたり、はたまた周囲の環境に似せたりといった、敵から身を守る例がよく知られている。一方でペッカム型擬態というのは、自分を餌生物に似せ、その集団に溶け込んで効率的に捕食する擬態らしい。いわば攻撃型の擬態だ。

その時はフムフムと思っていたが、昨日、オタマジャクシにまみれて採れるナマズの子をしげしげと見て思う。「これはこれで、オタマジャクシを食べるためのペッカム型擬態なのではなかろうか…」
周りの餌生物に合わせて体色、形態を変えていたら面白いな。タニガワナマズだったらカジカガエルのオタマジャクシみたいにある程度大きくなっても黒かったり…しないかな。