2015年3月6日金曜日

食感パラダイス

「優しい味がしますよ。」

青森出張から帰ってきた同僚が、現地で購入し、食べたというシラウオの佃煮をそう評していた。

いいな、いいな!
そう言い続けていたら、本日おすそ分けをいただいた。欲望は変に隠さぬ方が良い結果がえられるようだ。
しかも、ワカサギの唐揚げと揚げ煮まで…
もう、感激、感激なのでありました。
今度はお返しに何かもってこないと。

さて、肝心のお味の方を確かめるべく、いただくなりシラウオを一尾、箸でつまんで口に入れてみた。
思ったよりしっかりとした食感がある。
噛み締めると、山椒の効いた上品な味が口内に広がる。ただ、この時点では「優しい味」という感じはない。
シラウオの佃煮

続いて、数尾をまとめてたべてみる。
すると、ちりめんじゃこよりはしっかりとした、それでいてモロコ類の佃煮よりは柔らかい、なんとも言えない食感。
優しい味という表現がなんとなくわかった気がした。
いうまでもなく、美味い。

続いてワカサギの唐揚げに食らいつく。
このワカサギの第一の特徴は、なんといってもその大きさ。3cmくらいしかない。
カリカリした食感が大変に小気味好く、表現的にあまり上手くないのだが、まるでスナック菓子のようだ。
上:ワカサギの揚げ煮、下:ワカサギの唐揚げ

さらに、箸は揚げ煮へと向かう。
揚げ煮なるものは、初めて食べたのであるが、これはちょっとしたカルチャーショック。煮てあるのに、揚げ物の食感が残っているではないか!
いったいどいやったらこんな感じになるのだろう。今度は是非とも現地にリサーチに行かねば。
なお、こちらご飯のお供に最適、昼飯として持ってきたご飯は、瞬く間に消え去った。
出勤日のお昼ご飯なのに、思いがけず色々な食感を味わえた。重ね重ねありがたい。

この前のオイカワの鷺知らずではないけれど、小さい個体って美味しいな。今年からは幼魚を見る目が変わりそうだ。

2015年3月5日木曜日

野鳥撮影用の望遠レンズ

野鳥撮影用の望遠レンズをリサーチする必要があったので、オリンパスの写真投稿サイトで望遠レンズの作例を調べてみた。

レンズ・カメラに対する物欲は最近静まり返っていたのだが、作例を見だすと危ないですな。特に最近発売されたM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO。なんというクリアな写りだ。解像もカリカリである。AFも早いらしい。
陸上からの魚撮影に最適なこの焦点距離、自分はZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWDを持っているのでいいか…とも思っていたのだが、そんな自制心を吹き飛ばしそうな写真が目白押しであった。

危いところではあったが、後にZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWDの作例も見てみると、こちらもかなりの解像感ある写真がのっており、少し自制を取り戻す。
オリンパスのカメラは、2010年発売のE-5以降、解像度が格段に上がっている。自分はZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWDをそれ以前のE-3で使っていたのだけれど、正直解像感には不満があった。もともと、このレンズはコントラストが弱めで、輪郭の線が細めに写るレンズのように感じていた。そのため、少しでも適正露出からはずれる箇所では、情報が潰れやすいレンズだったように思う。しかし、2013年発売のカメラE-M1での作例を見ると、こうした箇所の鳥の羽毛であっても精細に解像している。つまり、昔はカメラ側の都合でつぶれていた情報が、カメラの性能向上で表現できるようになったのではないかと思う。
問題はAFだ。ノーマルのフォーサーズレンズが普通に動くカメラはE-5とE-M1だけ。どちらも中古が私の手の届く範囲まで価格が落ちていない。はやく落ちてこないかな。

さて、こんな事情もあってか、望遠系レンズの作例を見ると、安価なレンズであっても最近のカメラで撮ったものはどれも解像感は高い。ノーマルフォーサーズのZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6だけはちょっと落ちるかな。色にじみがでて羽毛を改造するには厳しいと思う。写らないわけではないけどね。
逆に、ダブルズームキットのM.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F4.0-5.6 R、高倍率ズームのM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6などは、正直ダメだろうと思ってみていたのだけどなかなかどうして。最近のカメラで撮った作例は結構かっちり解像している。ただ、いかんせん焦点距離は短いので野鳥には厳しいかな。でも、普通の望遠レンズとしては十分な気がする。

野鳥撮影に一番コストパフォーマンスが高いと感じるのが、焦点距離が長いM.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II。テレ端まで解像感は十分あるように見えるし、フォーカスもけっこう早いらしい。軽いし写りがいいし、手ごろだし…で、調べているうちにほしくなってきてしまった。オリンパスのレンズって総じて廉価なレンズからシャープに写るんだなぁ…と改めて感じた。

ただね、ZUIKO DIGITAL ED ED 90-250mm F2.8だとか、ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8とか50万円オーバーのレンズは話が別。作例を見ると震えが来るくらいの解像感と、そして被写体が浮き立つような雰囲気。まさに異次元だ。
お金が無尽蔵にあるならば、E-M1とZUIKO DIGITAL ED ED 90-250mm F2.8の組み合わせがほしい。

私的オリンパス野鳥撮影用レンズランキングとしてはこんな感じですかね。まぁ、あくまで個人的な感覚なので悪しからず。
ZUIKO DIGITAL ED90-250mm F2.8=ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8> M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO = ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD > M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II > M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6> M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F4.0-5.6 R > ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6

2015年3月4日水曜日

Wi-Fi接続のカードリーダー(Kingston MLW221)

iPhone&iPadで日々の作業を完結することを考えると、一番問題になるのが記憶容量だと思う。自分のiPhoneは16Gなのだが、アプリと写真で既に残りが4.2G。
iPadを後に購入するとしても、大容量のものは高くておそらく自分には手が出ない。
しかるに、外部の記憶媒体を確保するのが第一と考え、Wi-Fi接続のカードリーダーを購入するに至った。

機器はSony、Panasonic、PQI、TAXAN、Kingston、ラトックシステム、I-O DATA、ADATA、という具合でいろいろな会社から出ているのだが、アマゾンの価格と口コミのバランスが最も良いように感じたKingstonをチョイス。
しかし、昔は信頼の日本企業を…と思っていたけれど、今ではSonyのは高いくせにiOS8.0以降は対応せず、Panasonicは高いのに口コミがイマイチ…、という具合で選択肢にも入らない。タブレット端末にしても、iPad、Nexus、Kindle、その他Asus、Acer等の台湾メーカーのものと比べて、日本のメーカーは蚊帳の外の感がある。
残念ながら使ってみたいとも思わない。時代ですかね。
Kingston MLW2

さて、購入したKingston MLW221ですが、使ってみるとすこぶる素晴らしい。
Wi-Fi接続も、以下の手順で簡単につながる。

1)iPhoneでApp Storeから無料アプリMobileLite Wirelessを落としてインストール。

2) Kingston MLW221の電源をオン。

3)設定でWi-Fiをオン。表示されるMobileLite Wirelessを選択して接続(パスワード設定可)。

4)アプリMobileLite Wirelessを立ち上げる。
アプリ起動画面。ストレージのフォルダが表示される。

アプリからの画像読み込み画面。

使用してみた感想としては、読み込みがとても早く快適である。
写真はもちろん、Goproで撮影した動画もコマ落ちなくiPhoneで快適にみられる。
さらに、USBポートがあるのでここにカードリーダーをつなげればSD以外のメディアも読めるし、本体に差したSDから他のメディアにファイルをコピーすることも可能だ。もちろん、iPhoneの写真をSDや他のメディアに入れることも可能。
これなら、野外観測機器データ回収も、パソコンがなくてもiPhone一つでできる。

さらにさらに、USBポートを介してライトニングケーブルでiPhoneとつなげればモバイルバッテリーとして充電までできてしまうのだ。
まだやっていないけれど、HDDをつなげればiPhoneでHDDを読むこともできるかもしれない。
なお、Wi-Fiは5mくらい飛んでいる感じだけれど、iPhoneとMLW221が近いほど早い。

惜しむらくは、動画はフォーマットによって再生できないものがある。
Mp4やMovは読めたけれど、Aviは読めない。
Aviファイルについては、デスクトップでフォーマット変換してやらねばならないのだが、Aviファイルの動画って、大体にして、なにか、こうケシカラン動画が多く、そこまで真剣にiPhone用に変換すべきか自分でも疑問に思うところはある。
疑問に思うだけ年を取ったということか。

iPhoneによるTG-3の遠隔操作

昨日は少し早く上がったので、電気屋へWi-Fi接続のSDカードリーダーを探しに行った。
見当たらないので店員さんに聞くと、少々お待ち下さいとの事。しばし待って登場したのが、イヤホンジャックに接続する形のクレジットカードリーダー。Wi-FiでもSDカードリーダーでもない、なにやら金銭的リスクに満ちたアイテムが出てきた。
うーむ。
これは「買うな」というお告げなのだと判断して店を出た。
女性の店員だったのだが、せめてにこやかに笑ってくれれば「いや~、これじゃないんすよ~」とでもいえたのだが、「これ以外はウチにはないんですが何か?」みたいな反応だったので少しやるせなかった。
iPhoneないしはiPadの容量増加で結構必要になりそうな機材だと思っていたのだが、案外と需要は少ないのだろうか?

それにしても、先日からiphoneいじりが止まらない。
本日はiPhone経由でデジタルカメラ、オリンパスTG-3をいじってみた。
このカメラ、防水のコンデジとしては4万円弱と高価であるが、接写でピントが合う範囲が広くなる深度合成機能など、実用的な機能が満載であることから大人気。
表現力だと、ピントが合う範囲が狭い一眼デジカメのほうが好まれるのだが、接写で生き物をくっきりと写したい場合には圧倒的にコンデジが有利なのだ。
そんなこんなでこのカメラ、調査業界関係者や昆虫愛好家に大ヒット。
このジャンルでは事実上1強な感じになっている。
ちなみに、今回のカメラは人から借りたもの。自分でもほしいけれど経済的に手が出ない。

さて、このカメラの多々ある機能の一つに、iPhoneと無線で接続し、カメラ内の画像を読み込んだり、iPhoneをリモコンとしてつかって遠隔操作できたりする機能がある。
接続のしかたはごく簡単。
まずはiPhoneでApp Storeから、OI.Shareという無料アプリをダウンロードし、インストールする。そして、iPhone側の設定をWi-Fiオンに。
その後、TG-3を起動し、メニューからWi-Fiスタートを呼び出し、表示されたQRコードをiPhoneにダウンロードしたアプリで読み取ってやれば接続できる。
OI.Shareのメニュー画面。下のカメラマークをタップして接続。


 OI.Shareアプリのリモコンボタンをクリックすると、iPhone上にカメラが映し出す映像とカメラの撮影メニューが表示される。
この状態で、リモコンとしてカメラを操ることができ、ズーム、撮影モードの設定、フォーカスをするポイントの選択、露出の設定、絞り値の設定が可能。
唯一ストロボ及びリングフラッシュの使い方だけがよくわからない。つなげる前からオンにしておかないとだめなのかな?
いずれにせよ、手持ちの携帯がすぐにリモコンになるので、室内での標本撮影など手ぶれしやすい状況ではすごく助かる。

アユの標本を撮ってみた。三脚くらい使えよ・・・って話ですが。背面液晶にはQRコードがうつっているが、しばらくすると消える。
カメラリモコン側の状況。右上の顕微鏡マークが撮影モードの設定箇所。画像左の矢印をタップするとズームバーがでてくる。
      
ちなみに、どれぐらいの遠距離から操作できるのか少し離れて実験してみた。
結果、良好に反応したのは、大体10メートルといったところか。10メートルあれば魚の撮影にも充分使えそうだ。

問題はバッテリーかな?でも、Wi-Fi接続時は背面液晶がオフになるから、その分電池も持つのかもしれない(未確認)。
いずれにせよ、産卵床に設置しておいていざという時にシャッターを切るなんてことも可能か・・・などと、妄想膨らむ機能である。
欲しいなぁ。

2015年3月2日月曜日

外のお風呂の向こう側

週末に行った万座温泉でのお話。
内湯に入っていると、露天風呂から帰ってきた男の子がお父さんに報告していた。

「知ってる?外のお風呂の向こう側にもお風呂があるんだよ!さっきね、外の雪を登ったらね、みえた。」


少年よ。
その瞬間を大切にするのだぞ。
人生にはその時にしか出来ないことがある。同じことをおじさんがしたら、たとえどんなに無邪気に振舞っても「アウト」だ。
その記憶は大人になればきっと輝き出す。かけがえのない君だけの宝物になるはずだよ。