2013年9月10日火曜日

ボラの刺身



ボラの刺身はうまい。
これを聞いて、「なにをいまさら」と思う人と、「えぇ!ボラがぁ?」と思う人がいると思う。
私は後者だった。

私の生まれ育った関東では、ボラを食べる文化は希薄である。
どちらかというと、「工場排水が流れる汚い川に群れる魚」そんな印象だ。
とても食べるイメージではない。

しかし、今年仕事でしょっちゅう来ている愛知県では、スーパーで普通に刺身が売っている。売っているのは海で採れたボラらしい。
聞けば、静岡の西から愛知にかけてはボラがよく食べられている地域なのだそうだ。

食感や味は、あまりどの魚にも似ておらず、「ボラの味」としか言いようがない。
強いて言うならひき締まったブリだろうか(かなり遠い)?
ただひとつ言えるのは、初めて食べる人はほぼ100%ボラのイメージが変わるであろうと言うことだ。
私は春に初めて食べ、以降見かけると必ず買ってしまうほどはまってしまった。

今にして思えばこんなうまい魚が汚い魚に見えるとは、関東の都市部はなんともったいないことをしていることか。

調べるとボラの旬は冬とのこと。
脂の乗った刺身が、どんな味になるのか今から楽しみだ。

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