2016年10月20日木曜日

スナックのカレー


富山に来ているのだから魚でも…と思ったが予算がないので、駅前のカレーが売りという謎のスナックへ行ってみた。

客は私一人。マスターが鮎の網をやるという話題をきっかけに、話は思わぬ方向へ。




僕は新潟の津川出身でね。

阿賀野川に揚川ダム(1963年竣工)ができる前に、富山に来てしまったけれど、それまではよく川で魚を取っていた。

春先には箱めがねで川底を覗いてやすで突いてカジカを採った。

カジカを食べた記憶はない。もっぱら料理屋に売ってアルバイトをしていた。でも、カジカの卵は食べたなぁ。砂糖醤油で煮たのはおいしかった。

カジカが終わったら次はヤツメウナギ(カワヤツメ)が来る。藤の花が咲くころが一番いい時期だ。二本針の鈎針で採ったな。あれも売れた。あれは目の薬になる。

その後はアユ。おとりで釣ったよ。腹に傷があるからなんていって買い取ってもらえないことがよくあったな。

秋になるとマス(サクラマス)が大量に上がってきた。常浪川の支川、室谷川が産卵場になっていて、室谷川にかかる集落のつり橋の上に番兵という見張りを立てて、場所を指示させて突いた。マスってのは傷つくとすぐ弱る。突いて採れなくても、しばらく待っていると腹を出して転がりだす。

サケも来た。夜に駅の明かりで浅瀬を見て、あがってくるのを捕まえた。メスは採ったら横にしたらだめだ。卵がこぼれてしまう。頭を下にして立てておかないといけない。潜っても突いたが、突いたサケに引っ張られて死んだものもいた。




複数のダムがある現在の阿賀野川では今は昔の物語。

サケもサクラマスもカワヤツメもみることはできないだろう。

こういう昔話を聞くとせつなくもあり、うらやましくもある。

ちょっとだけ辛いよ。と、出してくれた。実際結構辛かった。

富山の鮎雑炊


高岡に面白い鮎の寿司とドジョウの蒲焼なるものがある。と、お師匠から情報を得て、現場終わりに探しに行った。
情報どおり店はあったものの、どうもお店には誰もいない様子。残念ながらあきらめて宿のある魚津に戻ることにした。
しかし、せっかく高岡まで来てそのまま戻るのもあまりに悔しい。と、いうことで途中庄川のほとりにある川魚料理屋によって晩御飯を食べて帰ることにした。

寄ってみるとお店はやっているようで一安心。メニューを見ながら店員さんにあれこれ質問すると、どうやら天然鮎もカジカもカマキリもないとのこと。
ついてない。
しょうがない、こんなときは鮎雑炊だ。
養殖鮎だろうがなんだろうがこいつはやっぱりはずさない。あくまで個人的な感想だけれど、太平洋側ではこの料理が店に出てくるのは愛知以西、日本海側では富山以西だと思う。少なくとも関東では見たことがない。不思議だなぁ。
味は言うまでもなし。旨かったですよ。

鮎雑炊。焼いた鮎が入ってます。

こちらは鮎の一夜干し。鮎の味が凝縮されており、地域によって味の差が顕著だと思う。


2016年10月19日水曜日

ニシシマ


分布的にはニシシマドジョウのエリアで採れた個体である。
某リストが改定され、今後はニシシマ、ヒガシシマを分けて記録せねばならなくなったので、改めて「山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚」で確認してみた。
体側の暗色斑がヒガシシマドジョウより広い傾向というのは良くわからないが、尾びれ基底の黒色斑がヒガシシマよりも大きく、上下のうち下が不明瞭というのはまあそうかなという感じ。いずれにせよ数をじっくり見ないとだめだなぁ。
しかしこの図鑑、ニシシマドジョウの分布の欄が残念な状況だ。東限が島根県、西限が新潟県とある。これは東西が逆なのかなと察するも、分布の図では福島県にもいることになっている。ううむ。



2016年10月17日月曜日

良いではないか。


昨日インストールしたLightroom5を出張先のホテルでいじってみる。
良いではないか、動作は実にスムーズで実用上なんら問題ない。

今は北陸に来ている。
カマキリは個人的にこの地域の川を代表する魚だと思う。
この魚、本州に広く見られるがその数は太平洋側に比べて日本海側で多い。 
15cmを超えるサイズになってくると一種独特のオーラを出す。北陸の川ではたまに玉石のような大きな頭をしたやつがいる。そんなやつらは石になりきっているのか、水中でかなり近寄っても逃げない。

今週も大きいのに会えると良いな。


日の目を見るか?


今月の初めに手に入れたNew MachinePanasonic CF-N10はすこぶる快調である。SSD換装済みのため、立ち上げが素早いのと、地味にケースをつけたまま開ければすぐ使えるというのがよい。ノートPCはもはや数字スペックそのものより、こういう「作業する気になるかならないか」という漠然とした感覚が大事な気がする。

さて、このPC、動作が重くなるのがいやであまり余計なアプリを入れていなかった。そんな折、ふと家で書棚を見ると、放置されたPhotoshop Lightroom 5があるのに気づく。
このソフト、以前使用していたノートPCHP2540pに入れたことがあるのだが、インストール以降の動作速度が激落ちしてしまったのと、立ち上げが遅く、作業も操作ごとにかかる時間がとてつもなく長かったため到底使い物にならず、早々にアンインストールした経緯がある。その後はどのPCにもいれず書棚に置きっぱなしにしていた。

そんな中、今のCF-N10にたいした写真編集ソフトが入っていないこと、SSDからの起動ならLightroomの起動も早いのではないかと思ったこと、そして何より前回の痛い思い出が薄らいでいたことなどから、意を決してLightroomを入れてみた。
結果、ソフトの立ち上げはとても早い。まったくといっていいほどノンストレスだ。
写真の編集は、まだたいした編集はしていないのだが、基本的なところはそれほどストレスなく使える。うむ、どうやら使い物にならないという状況ではなさそうだ。
一応は大枚はたいて買ったソフト、日の目を見る可能性が出てきたのは良いことかと思う。


2016年10月16日日曜日

石川のドンコ


先述したとおり、石川県に調査でいくのは今年が初めてだった。と、いうわけで、調査前の魚類相のイメージはまったくなし。と、いうよりも近隣の富山県とほぼ一緒だろうと思っていた。
いざ調査に入ってみると、富山では見たことがなかったドンコが多いことに驚いた。小規模河川の中流より上はほぼドンコばかり。ドンコとカジカが同所的にいるってなんだか変な感じだ。
そしてその模様もなんだか木曽川水系や淀川水系のものと違う気がする。


Nira? Nida?


ムンバイ滞在中の35月は日中は40℃を越す暑さで、とにかく飲み物が手放せなかった。生水は危ないとのことで、常に500mlのペットボトルの水を23本持ち歩いていたのだが、それすら飲みきることもしばしば。
写真はムンバイの郊外の道端のあちこちで出店で売っているヤシの実ジュース。
飲み物の名前はたぶんNiraだと思うが、Nidaと言っている気もする。英語表記もないので確認の仕様がない。
まぁ、このどっちかだ。

ドライバーさんや、同行してくれたローカルコンサルの若者が度々おごってくれた。味自体はそこまで好みではないのだが、氷が入って冷えているのがたまらなかった。
氷もおそらくは生水なのだが、一応これが原因で腹を下すことはなかったと思う。

こんな小屋で売ってます