2019年8月31日土曜日

手持ちレンズの構成を…

変えてみた。

所有していたm.zuiko  9-18mm、m.zuiko 60mm Macroを売りに出した。広角とマクロを手放すというのは生物的にどうかというところはあった。しかし、広角はもう少し寄れればなぁというシーンが多く、マクロは単純に標準からの付け替えがめんどくさい。そんな理由から持ち出す機会が減っていた。
また、水中で使う場合、レンズの付け替えは出来ないのでどちらのレンズもそれぞれの特性を考慮した撮影シーンを見定めていかねばならない。9-18だと大型魚、60マクロだと小型の動きの少ない魚、が対象となるが、普段撮るのは良く動く中~小型の魚であり、やはり水中でもこの2本で挑むシーンは少なかった。
ドナドナした2本。売却時に匿名配送にてこづった。

売ったお金で新たに購入したのがm.zuiko 12-40mm。標準レンズとしては広角よりだし、何より寄れるのでマクロの代わりにもなると判断。結果、2本のレンズをまとめて、さらに標準域の焦点距離も足した形だ。このレンズとZuiko Digital 50-200mm SWDの2本というシンプルなシステムで当面過ごす形になりそう。
陸上、水中問わず幅広く活用したい。
ニューカマー12-40mm。美品中古が安価で手に入って喜んでいたのだが、中古ショップで同状態のものがフードつきで同じ値段で出ており、若干の敗北感がある。



2019年8月28日水曜日

ナマズ信仰に少しだけ触れてみた

地形図を見ると、阿蘇山を中心に、その周辺がボコッとへこんだ形(レモン搾り器のような形)をしている熊本県阿蘇地域。南北25km、東西18kmものカルデラ地形で、日本で2番目に大きなカルデラ地形である。また、Wikipediaによれば、カルデラの内側に安定した集落を形成し、広く農地開墾が行なわれ、国道や鉄道まで敷設されている例は、世界的にも珍しいとされているらしい。
このカルデラ内を人が生活圏として利用するようになった起源として、以下のような言い伝えがあるらしい。

「かつて、阿蘇カルデラは大きな湖だった。健磐龍命(現在の阿蘇神社の祭神)がここを開拓して農地にしようと外輪山の立野のあたりを蹴破ると、水が流れ出した。その後、水は完全には引かず、見ると大鯰が水の流れを遮っている。そこで、これを倒すと大鯰は流れ、水が引いた。しかし、この鯰の怨みにより造成した田畑では実りが悪かった。そこで、退治した鯰を、国造神社の中に鯰宮を建立して祀った。」(いろんな出典を見ましたがどれも微妙に内容が違うので、正確に知りたい人は他もあたってください。)

さて、長々と知ったような書きぶりで前段を書いてしまったが、今回出張で南九州へと行くことになり、阿蘇のナマズ信仰に触れてみようと、ゆかりの場所へ行ってみた。行ったのは、嘉島町鯰地先(流れをふさいでいたナマズが川を下って流れ着いた土地とのこと)にある鯰三神社、阿蘇市の乙姫神社、人吉市の遥拝阿蘇神社。本当は伝説の元になっている国造神社に行きたかったけれども、今回は遠いのであきらめた。
行った神社のうち、乙姫神社については見たかった鯰の像がある乙姫神社は菊池市にある別の神社であると後で知った。下調べの甘さを痛感。しかし、一度で行ける場所が限られているのは十分承知の上。国造神社のこともあるし、次の機会にはぜひ行ってみたい。

魚が祭られている神社を複数めぐるというのは、実は今回が初めてだった。基本、普通に参拝するだけなのだが、これはこれで阿蘇という地域をぐっと身近に感じられて楽しかった。魚に限らずではあろうけど、切り口があるって大事だなと思う。

鯰三神社の鳥居。熊本地震の後のためか、新しかった。ここには鯰そのもののを示すものはなかった。

人吉市の遥拝阿蘇神社。鯰の絵が掲げられている。
最近入手した本。ナマズ信仰のことが詳しく触れられている。