2014年6月5日木曜日

産卵行動体験記 イトウ 3:蛇行部の窪み

今回入った川は、河川規模は小さいながらも細かく蛇行しており、蛇行部には淵が形成されていた。
そして、蛇行部にできた淵の下流の浅場には、2m×2mくらいはあろうかと言う巨大な窪みが形成されていた。イトウの産卵床だ。





産卵期も終盤なのだろうか、踏査をした3kmほどの区間の蛇行部には全てと言っていいほど産卵床があった。
一方、産卵行動中のペアはと言えば、最初に発見したもののほか、もう一組だけ。
こちらはちょっと藪の中を分け入らねばならず、観察には骨が折れる位置にあった。そのため、最初の場所に戻り、行動観察を続けることにした。

ところが、最初の場所に戻ると、そこはもうもぬけの空。
ペアはどこにも見当たらない。
「さっき見たときに邪魔したか!?」
そんないやな思いが頭をよぎった。
しかし、ここでめげるわけには行かない。
先ほど見つけたもう一組のペアのほうへと向かった。