目的は新しいハウジングのテスト、そしてジュズカケハゼ(注)の産卵
確認だ。ハウジングのテストについては先に書いたとおり、概ね満足
の行く結果を得た。
確認だ。ハウジングのテストについては先に書いたとおり、概ね満足
の行く結果を得た。
問題はジュズカケハゼの産卵である。
神流川、利根川と生息地を回り、水辺を歩き回っても、潜っても、網
を入れても何の形跡も確認できなかった。今月の初めも同じことをし
て、結果が何も得られなかったのだが、それと同じ状態だ。
産卵場は違う場所なのかなぁ・・・などと、あきらめムードの中、最
後に行った荒川水系の生息地で探し回ること30分。
おやっ!!
なんと、巣穴があるではないか!
8m×20m位の範囲に2つあった。直径1cmよりやや小さい、綺麗な
円形の穴だ。
円形の穴だ。
二週間前にも同じように目をさらにして探したから、それ以降つくら
れたものだろう。メスは見かけなかったから、これから集まりだすの
かもしれない。
れたものだろう。メスは見かけなかったから、これから集まりだすの
かもしれない。
図鑑なんかでは関東のジュズカケの産卵期は3-5月と書いてあるこ
とが多いのだが、ここいらでは4月中旬以降となるようだ。
二つの巣穴のうち、申し訳ないが一つの穴をいじってみた。
すると・・・
黄色い婚姻色がまったく出て”いない”、立派なオスが出てきてくれ
た。もう少ししたら、真っ黒なメスが集結してもっとにぎやか
になるかな?
になるかな?
この魚についてはこれまで、捕獲する機会はたくさんあったものの、
残念ながら繁殖期の行動はさっぱり追うことができていなかったし、
正確な繁殖期も繁殖場所もつかめていなかった。
そういう意味では、今日の巣とオスの確認はちょっとした前進とい
えるだろう。
今後が楽しみだ。
しかし、確認個所の水深は10cm。撮影どうすっかな。
陸上からか、水中の置き撮りか・・・いずれにせよちょっと工夫が要
るなぁ。
(WT:13.8℃、Dep:10cm、Sub:軟泥)
注:魚類検索第三版にしたがえば「ムサシノジュズカケハゼ」とい
うことになるのだろうか・・・