2013年4月20日土曜日

ちょっとした前進

本日は神流川、利根川、荒川の各水系の河川を見回りに行った。
目的は新しいハウジングのテスト、そしてジュズカケハゼ()の産卵
確認だ。ハウジングのテストについては先に書いたとおり、概ね満足
の行く結果を得た。

問題はジュズカケハゼの産卵である。
神流川、利根川と生息地を回り、水辺を歩き回っても、潜っても、網
を入れても何の形跡も確認できなかった。今月の初めも同じことをし
て、結果が何も得られなかったのだが、それと同じ状態だ。

産卵場は違う場所なのかなぁ・・・などと、あきらめムードの中、最
後に行った荒川水系の生息地で探し回ること30分。

おやっ!!



なんと、巣穴があるではないか!
8m×20m位の範囲に2つあった。直径1cmよりやや小さい、綺麗な
円形の穴だ。
二週間前にも同じように目をさらにして探したから、それ以降つく
れたものだろう。メスは見かけなかったから、これから集まりだすの
かもしれない。
図鑑なんかでは関東のジュズカケの産卵期は3-5月と書いてあるこ
とが多いのだが、ここいらでは4月中旬以降となるようだ。

二つの巣穴のうち、申し訳ないが一つの穴をいじってみた。

すると・・・



黄色い婚姻色がまったく出て”いない”、立派なオスが出てきてくれ
た。もう少ししたら、真っ黒なメスが集結してもっとにぎやか
になるかな?

この魚についてはこれまで、捕獲する機会はたくさんあったものの、
残念ながら繁殖期の行動はさっぱり追うことができていなかったし、
正確な繁殖期も繁殖場所もつかめていなかった。
そういう意味では、今日の巣とオスの確認はちょっとした前進とい
えるだろう。
今後が楽しみだ。

しかし、確認個所の水深は10cm。撮影どうすっかな。
陸上からか、水中の置き撮りか・・・いずれにせよちょっと工夫が要
るなぁ。



(WT:13.8℃、Dep:10cmSub:軟泥)

注:魚類検索第三版にしたがえば「ムサシノジュズカケハゼ」とい
うことになるのだろうか・・・

2013年4月19日金曜日

E-PL1+PT-EP01実戦テスト



 今日は川でE-PL1+PT-EP01をテストを実行。
まずは、浸水等の初期不良はないことを確認。

次に操作感を確認
取り回しは概ね良好だが、シャッターレバーが軽く、半押ししにくいの
が少し気になった。また、ズームリングは左手人差し指でまわすように
設計されているのだが、指一本ではかたくてとても回らない。結果、撮
影を中断して指でつまみながら回すほかはない。このあたりは、PT-E
リーズのはじめからつまんでまわす設計のほうがムリがなかった感
じだ。

なお、PT-EP01にはEVFをつけたまま格納でき、ファインダーを覗くよ
うな形で撮影ができる。今までのレフ機では、逆にそれしかできなか
ったので、「これなら撮影スタイルを変えなくてすむ」と思っていた。
しかし、蓋を開けてみると、背面液晶を見ながらのほうがずっと楽であ
た。首が疲れないし、水深の浅いところもへっちゃらだ。
もうファインダー撮影には戻れないかもしれない。

最後に、写り具合のチェック。
PT-EP01に入るレンズはキットレンズであるM.ZD14-42/3.5-5.6しかも
っていない。このレンズ、持った感じ、いかにもプラスチッキーでチー
プである。そのため、写りについても心配していたのだが、実際撮って
みるとなかなかどうして。よく写る。
JPG撮って出しの画像は、これまでのE-420+ZD14-54/2.8-3.5より良い
ようにすら感じる。レンズとしてはもちろんZD14-54/2.8-3.5のほうがい
いに決まっているのだが、ボディ側の性能、特にダイナミックレンジの
拡張が良好な画につながっているようだ。全体的にコントラストの高い
画が得られた。
  



当初は、写りがいまいちだったらレンズポートを付け替えようと思って
いたのだが、今日の結果を見る限り、わざわざお金を出して改造するま
でもなさそうだ。
いたく満足の行く結果だった。

軍拡:E-PL1+PT-E01

春の物欲シリーズ第一弾として、ミラーレスを水中に導入した。
オリンパスがミラーレスで出した初めてのハウジングセットだ。
もちろん中古。
目的は水中での写真と動画の両立である。



しかし、とても安く購入したから仕方がないのかもしれないが、
レンズ部にコーティングがはげたようなキズがある。
おかしいなぁ、2ダイブしか使ってないって書いてあったのに。
外装もスレが多く、あまり大事にされていた感じはない。

外装はいいとして、レンズ部は気になるようならアテナ工央か
ら出ている↓らへんのパーツを使って改造せねばならないか。
http://www.athena-opt.com/EP-0506/EP-0506.html

経験上、レンズ面外側のキズは水中では目立たなくなること
が多いし、なにより軍資金がないのでとりあえずはこのまま使
わざるをえないかな。

2013年4月18日木曜日

TRAD2(E-P5?)に期待するもの。

うわさレベルの話では、4月下旬にOLYMPUSは新機種、E-PL6
およびコードネームTRAD2(E-P5?)の2つを発表するらしい。
どちらも細かいモデルチェンジの内容は流れていない(WiFi内蔵
とか、色が何色とかそんなのだけ)。

新機種に対して個人的に希望するのは、フォーサーズレンズで
まともにAFが駆動するボディにしてくれということだけだ。
そうでないと購買意欲がわかない。
現状のMFT機に、アダプタ経由で50-200SWDをつけたとき、SWD
が「怪しげで無駄な動きをしながら電池だけを消費する」装置に
成り下がっているのを見ると悲しくなってくる。

少なくともうわさレベルではフォーサーズレンズに対応する機種を
開発中とは話が出ているので、期待しているのだが・・・
ここ2年ほど裏切られてばかり。

オリンパスさん本当に頼むよぉ。

http://www.dailycameranews.com/2013/04/olympus-pen-e-pl6-and-trad2-cameras-ready-to-be-announced/

2013年4月17日水曜日

防水コンパクトデジカメに防水プロテクターは必要か?


その昔、といってもほんの10年ほど前までの話だが、川で水辺の生物
の調査をしながら写真を撮ることは、かなり気を使う行為だった。
防水のカメラなどないので、機材をぬらさぬよう細心の注意が必要だっ
たのだ。
その後、時代は進み、今ではデジカメ各社から防水のコンパクトデジカ
メが発売されている。
便利な時代になったものだ。

さて、仕事柄、私はこうしたカメラを使う機会が多い。ただし、かつての
苦労を知る身としては、この手のカメラが出だした頃は、「防水性能を
どこまで信頼していいのだろうか?専用の防水プロテクターが出てい
るならつけたほうが良いのでは?」、と悩んだものだ。

ただ、当時も今も金銭的事情が苦しいという点では状況が変わらず、
本体と同程度の価格を出して、プロテクターを買うという選択肢はえら
ばれなかった。
結果、「そもそも防水とうたっているのにその防水プロテクターが出る
とはどういうことだ!」と半ば逆切れしながら、むき出しで使うことにし
ていた。

しかし、これまで使ってきた数台の防水カメラ(OL社製、PA社製、PE
社製、SO社製)はいずれも、私の主戦場である「水深1mより浅い淡水
の流水域」に限って言えば、潜ろうが、錘をつけて1時間沈めようが一
度も水没はしなかった。
防水の名に偽りなしというところか。
蓋にちょっとしたパッキンが付いているだけなのにたいしたものである。

しかるに、これらの機種について言えば、「防水プロテクター」は、ダイ
ビングで数メートル以上潜るような場合に限って必要であり、水際の
ぬれた手で扱うとか、川の浅いところで水中撮影するという程度の用
途の場合、「防水プロテクター」はなくても十分に役を果たせるといえ
よう。

まぁ、あくまで自己責任の部分ですが、参考まで()


注:「防水」という点に限る。実は、物理衝撃に関しては貧弱と思われる
商品もあり、これを改善するためにつけるというのはありだと思う。


シリーズ「我が愛機」 第一回:OLYMPUS C700UZ


プロフィールを書いていて、これまでにずいぶんと多くのデジカメを使って
いたことに気がついた。その数、実にコンパクトデジカメで7台、ミラーレス
・一眼レフで5台、合計12台にも及ぶ。
このうち、5台は破損なり売却なり譲渡なりの理由で、既に自分の手元に
はない。
ふと、いなくなったカメラ達について思いを馳せてみたくなった。

そんなわけで、シリーズ「我が愛機」として、第一回の今回は、私がはじ
めて手にしたデジカメであるOLYMPUS C700UZについて振り返って
みたい。

<OLYMPUS C-700 Ultra Zoom>
画素数:211万画素
撮像素子:1/2.7CCD
焦点距離(35mm換算値)38-380(光学10)
F値:2.8-3.5
シャッタースピード:16-1/1000
撮影感度:ISO100-800
記録メディア:スマートメディア 
液晶モニター:1.5インチ(11.4万ドット)
ファインダー:0.55型カラー液晶EVF11.4万ドット)
電池タイプ:単三x4
動画撮影サイズ:320x240(15)
連写撮影:1.5コマ/

特筆すべき点は、やはり光学10倍ズーム。35mm換算で400mm近い画角
がコンパクトなボディーに収まっていたのは当時としては驚愕であった。
他の方法でこの画角を得るには、一眼レフ用の大きく、高額なレンズを購
入せねばならなかった。

このカメラは望遠端で300mmを超える初めてのコンパクトデジカメだったと
思う。私はオリンパスのこういうパイオニア精神が大好きだ。
さらに、レンズのスペックは今のカメラのものよりも良かったのではないかと
思わせる部分もある。広角端でF2.8スタートというのも、当時、他社ではなか
った気がする。

他は、まぁ時代なりのスペックと言いましょうか、今の機種と比べると液晶は
小さいし、スマートメディアなんてもう残存していないようなメディアを使って
いた。よく壊れたなぁこのメディア。
連写が秒1.5コマというのは、ある意味ちょっと面白い。
指で連打した方が速いだろうな。

さて、このカメラ、私の購入の主要因は望遠で鳥を撮るぞという思いであった
ハズだ。しかし、今ディスクを見直してみたら鳥の写真なんて一枚もない。
どういう訳か魚の標本写真ばっかり。

思うに、デジカメなるものが欲しかっただけなのだが、それだけじゃ購入する
理由として弱いので、必死に妥当な理由を探したのだろう・・・購入前の
動機など、買ってしまえばどうでも良くなったに違いない。

なんとなく当時の心境が手に取るようにわかる。

シマウキゴリ (By C700UZ)

2013年4月16日火曜日

動画かスチルか、はたまた両方か。。。


どうしよう。物欲が止まらない。

事の発端は先日、マルタの産卵撮影で動画か写真か迷ったあげく、
写真を選択し、結果がいまいちだったことにある。

そもそも、私の場合、撮影には芸術性よりも、「データとして利用可能
な記録性」こそ第一だと思っている。そうであるならば、場面の一シー
ンしか切り取れない写真よりも、一連の行動をおさめられるビデオを
使うべきであろう。

しかし、実際にはそうもわりきれず、産卵の瞬間を「バッチシ切り取
ってやろう!」という欲が出てしまうのだ。あげく、迷った末にスチル
を選択することが往々にしてある。

そんな矛盾が故に、今、私の心の中では以下のような葛藤が吹き
荒れている。

私A:「そろそろ動画も撮れる一眼、買った方がいいんじゃないか?
なんだかんだ言ったってそれしか解決方法はあるまい?」

私B:「し、しかし先立つものが・・・」

私A:「カードがあるじゃないか、カードが。リボればいいんだよぅ。」

私B:「そ、それもそうかな。で、でも、そうするとE-3の出番が・・・
こいつは当時10万以上もしたフラッグシップ機(最上位機種)で・・・」

私A:「よくわかんないことを考えるなぁ。
デジタルの世界じゃ5年も6年も前のフラッグシップなんざ、今時の最
下位機の足下にもおよばないことくらいわかってるだろ?
第一動画が撮れないじゃないか。
その時点で生物の行動を記録するには不十分だろ。
何を迷ってるんだ?
同じ自分ながらあんたが不思議だよ。」

私B:「うう・・・。その通りなんだけど・・・。フジヤカメラで1万円切
っているカメラが、愛機E-3よりも優れているなんて思いたくなくて・・・」

私A:「愚かな。世の中実力主義だぜ。TPP参加だぜ。聖域なんてないのだ
よ。」

私B:「ぐふぅ・・・」

こんな感じで今のところ私Aが押しているが、まだ勝敗は決していない。

私が今使っているカメラ規格である「フォーサーズ」ではボディが2年半
ほどでていない。このまま出さずにフェードアウトするのではないかという
噂もかなりの現実味を帯びてきている。
そうであるならば、現有のレンズを活かすためには、選択肢は今と同様に
オリンパスが扱っているマイクロフォーサーズしかない。
しかし、マイクロでフォーサーズレンズを使うと、生き物撮影で使うには
AFがあまりに遅く、不安定であるという問題点がある。

フォーサーズレンズをストレス無く使えるマイクロのボディを出してくれる
ならば、あえなく押し切られると思う。しかし、幸か不幸かオリンパスさん
は出してくれない。そのため、動画も撮れる一眼が欲しいとは思いながら
ずっと今の位置にいる次第だ。

現状として、保有しているフォーサーズレンズ、50-200mmSWD、14-54
mm、50mmマクロの3本のレンズには激しく思い入れがあるので、売る気
などさらさらない。
でも、今後の選択肢がない以上、あまりこの辺の思い入れにこだわりす
ぎるわけにもいかない。限界に達すれば、これらを売り払ってNIKONあ
たりへの乗り換えも本格的に考えねばなるまい。
遅かれ早かれ動画のとれるカメラは買わねばならない(?)し、悩んで
いるうちに今年の魚の繁殖期を逃すのはあまりに痛い。

たのむよぉオリンパスさん。150mmf2.0とか、7-14mmf4.0とか化け物みた
いなレンズを出していたあの頃を思い出してくれ!
そして素晴らしい瑞光レンズ群を無駄にしないでくれ!

2013年4月15日月曜日

像の見え方



先週末は、家から車で30分、利根川を挟んでお隣の群馬県邑楽郡板倉町は雷電神社へ参拝に行ってきました。
お目当ての一つはこれ、撫でると地震を除けて自信が湧き出る「なまずさん」への参拝です。
どうです?淡水魚好きには外せないでしょう。



しっかし、素晴らしい造形でした。この恨めしげな目が、私の日頃の行いを見透かしているようで少々「ごめんなさい」という思いに駆られてしまいました。
それにしても、この目、はえ縄にかかったナマズとそっくりだなぁ。

なお、神社ではナマズ関連のお守りがいくつか売っています。
私も当然スルーなどできず、こちらのお守りを購入しました(600円)。



また、神社の社殿には素晴らしい彫刻が施されています。
彫刻は、ウナギを捕る子供達の様子や水の上に構える竜など、川とのつながりの深さを感じさせる物が多いです。
正確なところは分かりませんが、利根川沿いの町であることを反映し、川から得る恩恵や、逆に川からもたらされる災害への畏れなどが表現されているように思われます。



そしてもう一つのお目当てがこれ。実はこの神社の前にはナマズ料理をメインにした川魚料理屋さんがあります。
ここでは、ナマズの天ぷら(1枚300円)や、ナマズのたたきあげ(ナマズのすり身を揚げた物:1個50円)を持ち帰りで購入することができます。



最後に、駐車場の脇にある仲良しな童子童女の像に参拝。
結婚前に見てもきっとたいして感じるものはなかったのかと思う。
しかし、今見るとうちのちび達(娘と息子)がじゃれている様子に重なって実に響いた。
こういう仏像などの抽象的な造形は、見る物の心次第で感じ方が大きく変わることを改めて実感した。



これまで書いてきたように結構いろいろと見るものがあり、この神社はおすすめです。
ちなみに隣に板倉中央公園という公園があります。
ここには、簡易のアスレチックがあって子供も遊べます。
人も少ないのでお子様連れの方も是非どうぞ。



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