2014年3月7日金曜日

うなぎパイ・・・パイ?

出張先の静岡から埼玉へと帰還。
途中、由比PAに立ち寄り、昼食をとりました。
その後、子供たちの好物である静岡名物”うなぎパイ”を購入して再び移動を開始。

このとき、PAに入る直前から眠くてたまらなかったので、ここで運転も代わってもらいました。
そんなこんなで助手席に乗り込み、しげしげとうなぎパイを見ることしばし、ふとこんなことを思ったんです。

・・・うなぎパイってどんなパイだろう?

疲れてたんでしょうね。

往年はナイスバディーだったと思われるおばあさんが、銭湯で勇ましく体を洗う姿が思い浮かびました。


2014年3月6日木曜日

肌色小型のジェラシー


オオヨシノボリ
 ヨシノボリの仲間は種類によって微妙な生息場が違うのですが、この種は流れの速い瀬を好みます。そんな場所で石にくっついて流れに耐えて暮らしているだけあって、吸盤の力が素晴らしい。
このように、バケツをひっくり返しても落ちてきません。


名前の通り、ヨシノボリの仲間としては大型になる種で、オオヨシノボリの和名が与えられる前は「ヨシノボリ黒色大型」と呼ばれていました。黒色大型・・・なんという堂々とした名前でしょう。
確かに大型個体、特に第一背びれも猛々しく伸長したオスの、10cmを超えるような黒々とした個体が採れると、思わず「す・・・スゴい」とつぶやきたくなります。

こんなセリフ、今までも、そしてこれからも向けられることのないだろう私には、人生というジグソーパズルに絶対に見つからない1ピースがあることを痛感させられた次第です。

HP記事雑感:Opinion: Real Tragedy of Taiji Is Our Inhumanity Toward Animals

Opinion: Real Tragedy of Taiji Is Our Inhumanity Toward Animals
<NATIONAL GEOGRAPHIC>

先月くらいにナショナルジオグラフィックに掲載された記事で、キャロライン・ケネディ駐日大使が批判したことで有名な和歌山県太地町のイルカ漁に関する記事です。

内容的には、「イルカをはじめとする海洋哺乳類は人間に近いような感情を持つことがわかってきている。だから殺して食べるのってどうなんでしょう?」と言う感じだったと思います。
よく捕鯨反対の話で出てくるような話で、取り立てて目新しいこともないのですが、気になったのはコメントの数です。
ほかの記事もすばらしい写真と内容のものが目白押しなのですが、コメント数は多くが0、20を超えれば多いくらいです。
一方、この記事については付いたコメント数は100以上。

これは日本のイルカ漁に対して世界の関心が高い・・・というよりは、少々うがった見方かもしれませんが、この手の残酷さをあおるような話題に共感したい人が世界中にいっぱいて、それがいろいろな業界の収益にも繋がっているんだろうなぁと感じました。
環境系の雑誌などは、これを載せる載せないでだいぶ売り上げが変わりそうです。

冷静な目で見ると、日本の一地域でほそぼそと行っているイルカ漁が、欧米はじめ日本以外の国の人の暮らしや、生物多様性に対しても大して影響することはなさそうですしね・・・
イルカ漁が様々な報道関連業界の経済刺激に使われている。そんなイメージを持ってしまったのですが、考えすぎですかね。

2014年3月5日水曜日

出張と納豆

本日は大雨で河川が増水。
調査が中断してしまったので、ホテルで待機する時間が多くなってしまいました。
年に何度かはこういうことがあるのですが、こんな時はついついお菓子なぞをたくさん食べてしまいがちです。
しかし、そうするとそれなりに出費するし、動いてもいないのにいつも以上に食べていると言う罪悪感にさいなまれます。

本日はこれを避けるために、代案として納豆を購入してみました。



4個パックで68円(ちなみに、朝食時にも別の納豆を一パック食べているので本日は5パック消費)。
ちゃんとなにやら食べた気分にもなるし、安く、そしてお菓子より大分健康な感じです。
結果、個人的な満足度はかなり高い。

ただ、一つ気をつけなくてはならないことがあります。
それは、食べた後の容器を所詮ゴミと思って放置すると、エアコンの暖房の風に乗り、部屋中が納豆の香りで満たされること。
食べた後に部屋にいる間はさして気づかなかったのですが、一度外出した後に部屋に入ると、まぁすごい。
最初、納豆が原因と気づかずに、自分の脱ぎ捨てた靴下にある種のディザスターが生じているのかと思い、ちょっと絶望的な気分になりました。

もちろん、この香りを良しとする向きもあるでしょうけれど、明日来る掃除の人のことを思うとやはり洗っておくのがエチケットですかね。
その手間を差し引いても、出張先の納豆はわりと悪くない選択肢だと思います。

2014年3月4日火曜日

調査アイテム:冬用ジャンパー

写真のジャンパー、これ、Workmanで売っているネルソン(株式会社LOGOS製)という商品です。
このジャンパーには、同社製のイージスという上位モデルの商品があり、ネット上ではその性能の高さとコストパフォーマンスの高さでちょっと前から話題騒然となっています。
実は、私も1月にイージスを買いに行ったのですが、埼玉エリアでは11月の段階で在庫含め全てが完売となっていたようで、店員さんに聞いたら「えっ!?今更?」みたいな顔をされてしまいました(,,-_-)



で、代わりに手に入れたのがこのネルソンなのです。
これですらほとんど売り切れで、手に入れたもののサイズは3L・・・
ま、小さいよりはいいかということでよしとしました。
ちなみに、イージスもこれも防水仕様。つまりカッパとして使えます。

しかし、これでもその性能は抜群。
1月にはこれで-18℃の雪山に行ってもなんら問題ありませんでした。
今週は風邪を引いていたのと雨が降っていたこともあってか、調査中、ドライスーツとインナーの不リースだけでは寒くなってきました。
そこで、3Lの強みを活かし、ドライスーツの上にはおってみたところ、なんとまあすごい保温力!
タモ網を30分もやっていたら暑すぎて耐えられなくなるくらいでした。
まぁ、ドライスーツでタモ網をする人なんて世の中にはあまりいないでしょうが、なんにせよ野外で仕事をされる方にはこの商品かなりオススメです。

来年はイージスを手に入れようっと。

早春の河口砂浜にて

さて、最初に動画をご覧ください。
某川河口部で3月上旬に撮影したものです。


波間を漂う黒いプレコのような魚、一体なんだと思います?





・・・・・
答えはカマキリ(Cottus kazika)の幼魚なんです。
成魚と比べると体に対する胸鰭の大きさが大きく、まるで波間を小さな木屑が漂っているように見えます。
彼らは河口部のカキ殻などで産卵し、孵化してしばらくの汽水生活を送った後、再び川へと遡上します。
動画の個体は体長は2cmくらいで、もうそろそろ遡上し始めるころでしょうか。
今年も神々しいくらいでっかいやつに会えるといいなぁ。

横から見た図
上から見た図

論文雑感:牛津川近隣の農業用水路におけるツチフキの産卵環境

林浩介, 小山彰彦, and 鬼倉徳雄. "牛津川近隣の農業用水路におけるツチフキの産卵環境." 魚類学雑誌 60.2 (2013): 141-147.

昨年出版された魚類学雑誌の短報なのですが、訳あって読んだのはつい最近です。
かいつまんで内容を要約すると、ツチフキは産卵場所として岸から近く、流れのゆるい、泥底の環境を好み、抽水植物のない比較的開放的な環境を好むようです。
また、産卵場の水深は15cm以下とのことで、読んで一番に思ったのが、「陸上観察ができるじゃん!」ということです。

実際、この論文にも、本種が造るすり鉢状の巣が陸上から観察できることが書いてあります。いままでは泥底産卵だし、水中観察なんてムリだよなぁなんて思っていたのですが、水中に入る必要もありませんでした。
関東ではとても数が増えている種で、場所選びをしっかりすれば観察を楽しめる1種になりそうです。
産卵期は九州で4月上旬~5月中旬がピークとのこと、関東でもたいして変わらないのでしょうが、灌漑が始まってしまうと水深が一気に深くなり、観察が難しくなりそうなので4月中が勝負かな。
よーし、今年はマルタの次はこいつだな。

ちなみに、本稿のイントロ部分で書いてあった「東南アジアや中央アジアで外来種として確認されている」というのははじめて知りました・・・ナゼ?