2014年3月12日水曜日

E-M10を見てきた。

本日は割と早めに会社をあがれたので、大宮ビックカメラでE-M10を触ってきました。

触った感じ、思っていたよりもだいぶ小さい印象です。E-M5から防塵防滴を取り除いたようなスペックですが、ボタン類やダイヤル類はE-M5からだいぶブラッシュアップされた、うまく言えませんが、しっかりした操作感がある感じです。
あと、ファインダー(EVF)も見やすくなっていると思います。

個人的には像面位相差が無いのが不満。あれば買っていたかもなぁ〜。
というか、今後像面位相差付きのエントリー機を出す気はあるのだろうか?
『フォーサーズレンズを使いたい人はフラッグシップを買って下さい』なんていう対応は許されませんぜ、オリンパスさん!

2014年3月11日火曜日

論文雑感:Effects of resource holding potential and resource value on tenure at nest sites in sand gobies.

Lindström, Kai, and Christophe Pampoulie. "Effects of resource holding potential and resource value on tenure at nest sites in sand gobies." Behavioral Ecology 16.1 (2005): 70-74.

概要
昨年、ヨシノボリを水中で観察する機会が多く、オス同士の闘争の意味について探っていたら行き当たりました。
巣を防衛する能力と巣の質の関係を、Sand Goby(Pomatoschistus minutus)という浅海域に住み、石などの硬い基質に巣をつくり産卵するハゼの仲間を用いて検証した論文。
実験は実際の産卵水域に80cm×80cmの隔離水界をネットで作り、その中に基質とオスを入れ、巣ができたらネットをはずして他のオスがそこにアクセスできるようにするというもの。実験は、基質が小さい場合と大きい場合、オスが小さい場合と大きい場合のそれぞれ(計4パターン)で行われた。その上で、それぞれの場合の巣の防衛時間とのっとられた場合はのっとりオスの個体情報を計測した。
実験の結果、小さなオスは大きな巣の場合も、小さな巣の場合も長くは防衛できず、大きなオスにのっとられてしまう。一方、大きなオスは、大きな巣で長く防衛するという結果が得られた。

~以下、雑感~
1)野外に小さなエンクロージャ(隔離水界)をつくる方法は、いろいろな応用がききそう。来るジュズカケハゼの産卵期に、事前にオスだけ捕まえておいてちょっと試してみるのもよいかなと思った。

2)巣の大きさと個体サイズは結構シビアな関係があるのだなと感じた。この論文の場合、実験に使ったオスの1割しか卵の孵化できる期間、巣を保持できなかったようだし、平均の巣防衛時間が24時間と言うのもいささか短すぎる。要するにそれ以外の場合は、他のもっと適したオスにのっとられてしまったと言うことだ。
また、小さな巣をのっとったオスと、大きな巣をのっとったオスの大きさが微妙なサイズ差であることや、大きな巣材を与えられたオスでも巣を手放すケースもあったことなどからも、このハゼは体のサイズに合わせて結構厳密に巣を選んでいるように感じる。
この論文を読むきっかけになったのはヨシノボリの観察だが、彼らの場合もある一定のエリアで威張っていたオスが通りがかりの大きなオスにあっさり居場所を奪われてしまうような場面があり、結構巣の保持にシビアなやり取りがあるのかもしれないと思った。

2014年3月10日月曜日

己への問いかけ

本日は先週に引き続き、静岡の現場に来ています。
宿泊場所は、静岡県浜松市を中心に展開しているのビジネスホテル『玄』。
ここのうりはなんといっても朝食。

バイキング形式なのですが、品目と味が素晴らしい。
ちなみに写真の品目が全てではありません。実際はこの倍くらいあります。
 一泊4000円代のビジネスホテルの朝飯としては群を抜いていると思われます。

中でもオススメはソーセージ。自家製なのか、超うまい。
感動すらします。
もはや、出張の7割くらいはこれを目的に行っていると言ってよいくらいです。



さて、先週のことです。
調査に同行してもらったアルバイトの学生さんが、初日、二日目と、朝の集合にやや遅れてやってきました。そして、移動途中になにやら後部座席で軽食を食べている様子。
気になったので問うてみると、2日連続でねぼうして朝ごはんを食べ損ねているというではないですか。
あまりにもったいないと感じた私は、「明日は多少遅れることになったとしても食べてくるように!」と伝えました。

翌日、朝、食堂で彼を見かけたので、私は安堵しました。
どうやら今度はちゃんと食べられたようです。
ここまではよかったんですが、現場に向かう車内で問いただすとひとつ問題が発覚しました。

なんと名物のソーセージを食べていないと言うではありませんか。
我を忘れた私は、つい、「明日はソーセージを食べろよ!いいか!これは義務だ!」と少々強い口調で念押ししました。
その甲斐あって、翌日彼はソーセージを無事に食し、行きの車内では朝食全般に満足したとの感想が聞けました。
で、めでたしめでたしの結果に落ち着いたと言うわけです。

だからどうしたと言うことでもないんですが、なんとなくやり取りが印象的だったのでしょう。
先週の調査が終わった後、車をレンタカー屋へと返却するため、一人運転している最中、このやり取りを思い出したんです。そして、自分へと問いかけました。

もし、もしである。
彼が年頃の女性調査員であったなら、私は同じことを強く言えたであろうか?

「明日はソーセージを・・・」あたりで、考えなくてもよい下らぬ発想が頭を渦巻いて、言葉を止めてしまったのではないだろうか?
そして、もっともっと変な空気にしてしまったのではないだろうか・・・。
「え?ソーセージがどうかしましたか?」そんな質問を真顔でされたらどうすべきか・・・

車内には夕日が強く差し込んでいた。
ミラーに映る自分の顔はオレンジ色に染まっていたが、それは夕日の効果だけではなかったかもしれない。

続・うなぎパイ

先日書いたくだらない思索、個人的にはそこそこお気に入りでして、たまに思い出しては話の続きを考えたりしています。
そして今日は、くだんの”ウナギパイ”に、ヒートテックのような保温性に優れた専用の筒を作ったらどうか?
そんなことを考えていました。

高齢化が進む日本社会、一定の需要はあるのかも・・・と。

商品名はさすがに”ウナギ筒”じゃあれですし、”天使の筒”くらいでどうだろうか?
いや、うーむ。この商品名だと男性用のとんでもないアイテムのイメージだな・・・

2014年3月9日日曜日

書籍雑感-うなぎ検定

3月3日に発売されたばかりのウナギ本。
木曜日に購入しました。
非常に読みやすい本で、買ってすぐ入ったドトールで読み終えてしまいました。


読みやすいだけではなく、内容も濃いです。
自分の場合、鰻文化や養鰻に関する記述には知らないことがたくさんありました。
この読みやすさからいって、一般の人も相当数読むことが予想され、いつの日か、この手の類の本から得た知識を語られ、ぐうの音も出ない・・・そんな日が来そうで、曲がりなりにも魚を専門とするものとしては少々恐怖すら感じます。

唯一気になったのは帯と最後のほうの内容。
昨年ニホンウナギが、レッドリスト掲載種、つまり絶滅危惧種指定となったことを受けてだろうと思うが、保全啓発的な色合いが濃い部分がいくつか見られます。

別に悪いとはいわないのですが、内容が濃いだけに、最後に来て「結局そのための本かい!」と感じる部分があって個人的に少しうーむと思うところがあったのは事実です。
おそらく、この本を読む人は大半がある程度保全に関する意識もある人だと思うので、ここでいわれてもなぁ~と感じる人は結構いるんじゃないでしょうかね。

ぶつぶつと文句的なことを書いてしまいましたが、総じていい本で、ウナギに興味がある人にとっては、読む価値は十分すぎりほどアリだと思います。