2014年8月30日土曜日

まだまだ知られてないことなんてたくさんあるのだ。

先日、海洋作業の仕事をしているかつての会社の先輩から連絡を受けました。

「利根川河口で川底の浚渫中、変な魚がとれたよ」


LINEで送られてきた画像を見ると、その正体はチワラスボ。

この魚、最新の図鑑によると、分布域は神奈川県相模川よりも南とされています。
利根川は相模川よりもずっと北、つまりこの確認は、分布域の北限更新を意味するといえそうです。

チワラスボは通常、河口部の深い泥の中に生息しているため、つかまえるのは容易ではありません。
ましてや、利根川の河口なんて、尋常じゃなく広大だし、深いし、濁っているし、とてもじゃないが人が立ち入って泥の中に網を入れるなんてことはできない。
動かないものなら泥を採る道具で船からとれるかもしれないが、相手は自由に逃げ回る魚。つまり、普通の生物屋の調査で見つけるのはかなり厳しいのです。

今回は浚渫で大規模に川底をさらって、さらにそれを興味のある人が見ていたからこそからこそ見つかったのでしょう。それだけに、こういう記録は貴重だと思うし、まだまだ探れていない未知の場所はたくさんあるんだなぁと改めて実感しました。

注:写真は静岡県産。10年前にはじめて採った個体。

2014年8月25日月曜日

大河川は…

とかくつかみどころがない。
本日は久々に家族と家で過ごす日曜日。娘の夏休みの宿題で利根川に関するポスターを書くというのがあるので、取材のために利根大堰下流へ行きました。

取材のネタにとチョイと家族でガサガサとして見ましたが、まぁつかみどころがない。一面の砂礫河原で子供でもとれるのはオイカワの稚魚くらい。
こちらは、なんとかオイカワ、ニゴイ、フナ、ヨシノボリ(クロダハゼ?)をとって、親父の面目を保てました。

しかし、やっぱり川遊びするにはデカすぎますな利根川は。
川遊びだけじゃなく、調査にもいえることですが。

以上、@愛知でした。