2013年6月3日月曜日

春シリーズのふりかえり ウグイ


なんだかいろいろとばたばたしているうちに、だいぶ季節が進んでしまいました。が、春に
観察したこと、そしてそれを通じて思ったことは記録しておくべきだろうと自分なりに思い立
ち、春シリーズを振り返ってみることにしてみました。第一回はウグイです。

ウグイの産卵を観察するにあたって、毎年思い描くのは「瀬一面真っ赤なウグイ」みたい
な素晴らしい光景です。今年は雨後を中心に2日ほど出撃しましたが、このような満点の
光景には出会えませんでした。ま、出会っていたら体調が悪かろうが、仕事が忙しかろう
が、いの一番にこのブログ、ないしはFBで書いていたでしょうが。

そんなこんなで目立った成果はなかったのですが、全くのスカだったわけでもありません。
写真、動画の通り、一応小規模ながら産卵群にも出会えました。ただし、動画を見ていた
だければわかるとおり、この時程度の雨では川底が洗われず、産卵群も産む場所を探し
てうろうろするばかり。
ウグイの産卵群(引き)

画質よくありませんが・・・

この川には砂防ダムがかなりの数入っていて、ちょっとやそっとの雨では、上流から砂利
も来なければその場の砂利も流れていかないようです。本来の川という環境、それを利
用する生物の姿、さらにはそこに挟まる人間活動、これらの関係性は、もっといろいろな
人に考えてもらいたい、というか事情を知った上でどう思うのか聞いてみたい。でも、ちょ
っとしゃべって理解してもらうには内容が複雑で、それなりに聞く体制がある人じゃないと
聞いてもらえない。
このあたりをどうにか克服する革命的な表現手法は無いものだろうか?今後、意識して
取り組んでいくべき課題ですかね。