2014年2月6日木曜日

今更? E-PL5で鳥を撮るときは高感度ノイズ低減を絶対に切るべし!

冬は魚が動かない。
いや、寒いので、なにより私が川に潜りたくない。
そんなわけで、鳥だの虫(フユシャク)だのに興味がいきがちな今日この頃なのであります。
しかし、鳥を撮っていてふと思ったことがありました。

現在私が使っているカメラはオリンパスのE-PL5。
その前はE-PL1を使っていたのですが、確かに言われているように高感度の画質は断然良くなったと思います。しかし、低感度ではどうでしょう?
それほど良くなった気がしない・・・どころかちょっと悪いかも?、くらいの感想が本音でした。
特に思ったのがZD50-200/f2.8-3.5SWDをつけているときです。
なんだか解像感がない。
細かいところがつぶれてのっぺりしてしまうのだ。

そんなこんなで、あれこれ探っているうちに、「高感度ノイズ低減」の話に行き着きました。
いや、そうかなーとは思ってたんですよ。でもね、これの設定、結構奥深くにあって気づかなかったんです(説明書参照:スーパーコンパネの設定で「露出/測光/ISO」という項目を出してやらなきゃいけない)。

さて、この「高感度ノイズ低減」という機能、カメラを買ってから特にいじらなければ「標準」になっています。
しかしこれがくせ者、高感度とは名がつくものの抵感度でもしっかり働いていて、色々試した結果、この設定一つで解像感がどえらく違うのがわかりました。

下の写真はカラフトマスのぬいぐるみを約3m位の距離から撮影したものです。
撮影に用いたカメラはもちろんE-PL5その他の設定は以下の通り。
レンズ:ZD50-200SWD(200mm) 絞り:F8.0 ISO:200 SS:2秒
わかりやすくノイズ低減offと強だけにしてみましたが、ご覧になってどうでしょう?


高感度ノイズ低減-off
高感度ノイズ低減-強

等倍比較

大きな画像ではわかりにくいかも知れませんが、等倍拡大した画像の目の後ろの部分に注目してみてください。
白い細かい毛の部分の解像感がだいぶん違い、ノイズ低減強のほうは毛の繊維感が完全になくなってしまいました。ちなみに、ここでは"強"に設定しましたが、デフォルトの"標準"でも、それなりに解像感は失われます。
正直ここまで差が出ると、高感度ノイズ低減が入っている時の50-200SWDでは、レンズ性能が発揮できているとは思えません。
おそらく、ダブルズームキットのキットレンズZD40-150がノイズ低減-offであれば解像感で大負けすると思います。

この違い、風景写真など微細な鑑賞を行わない写真ならたいした問題もなさそうなのです。しかし、鳥のように細部の毛の質感などを鑑賞したいときにはかなり大きな差になります。
まぁ、世間一般では、オリンパス機は”ノイズが多い”というイメージがついていたので、オリンパスとしてもこれを払拭すべきこういう設定にしたのかなぁ・・・とも思いますが。

私がこれに気づいたのは昨日です。
で、解像度があまりに変わるんで「今までのはなんだったんだー!」と嘆いたか・・・と、いえばそうでもなく、むしろ新しいレンズが手に入った気分になり、今、非常にテンションがあがってます。
これまで、エナガのように白っぽい鳥を撮ると、白い部分が塗りつぶしのようになってしまっていましたが、これで劇的に解像感があがる予感がします。

まずいな。会社休んで渡良瀬遊水池にでもいっちまおうかな・・・