2014年11月18日火曜日

昨日に続き

昨日に続き、今度はIRを通勤中に読んでみる。
こちらは英文だし、知らない魚のことが多いので、イトヨのところだけ。
どうやらイトヨ日本海型に標準和名がついたようだ。
その名もニホンイトヨ。
14年前に撮影。照明がうつってたり、影が入ってたり微妙にぶれてたりで、あんまり美しくない写真ですが…
仕事的にこれはちょっと助かります。
これまで、東北や関東北部の河川下流域で降海型と思われるイトヨが確認されたとき、リストをもとにいつもめんどくさいやり取りがありました。
このエリアは太平洋に面しているのだけれど、生息している降海型イトヨはイトヨ日本海型。これがどうも具合が悪く、太平洋側の川でなぜに日本海型がリストに出るのかと指摘を受けることが度々ありました。
そのたびに、「イトヨには日本海型と太平洋型があります。そして、日本海型は降海型、太平洋型は降海型と陸封型の生活タイプがあります。今回は太平洋側の河川で確認された降海型の個体ですが、太平洋型の降海型は日本では北海道の東部だけで知られています。一方で、日本海型は名前では日本海型となっていますが、利根川以北の本州太平洋側にも分布しているとされています。そのため、この河川で日本海型のイトヨが確認されることには問題はありません。」という長々しい説明をせねばならなかったのでありました。

今回の和名はこうした違和感をなくすという意味ではとても助かるなぁ~。と思った次第でありました。

2014年11月17日月曜日

今号は興味深く

昨日から腹を下し気味。
今日も腹がずっとゴロゴロいっている。
それにしても屁って不思議だなぁ。
気体は液体よりも軽いはずなのに何で尻から出るんだろうか?
げっぷならすんなりわかるんだけど。
腸の中に気体逆流防止弁でもついているんだろうか?

それはともかく、昨日最新の魚類学雑誌が届き、通勤中に電車の中で読んでみた。
今号はアユモはもちろん、カワムツ、アブラボテ、シマヒレヨシ、サケなど顔なじみのネタが多く、さらには個体の撮影法や魚類検索第三版の書評があって最初から最後まで興味深い内容が詰まっていました。
特に興味があったのがアブラボテの論文。
愛媛の個体群はどうやら九州からの移入個体群のようなのだが、在来のヤリタナゴとの交雑が進んでいる場所が見られたり、ところにより置き換わっているそうな。
ヤリタナゴとアブラボテの両者が自然分布するところの中には、すみ分けている場所もあるようだけれど、明らかに同所的にいる場所もある。
同所的にいる場合、繁殖期の成魚の群れは、一応ヤリタナゴとアブラボテで分かれているように見えるし、交雑個体(ヤリボテ)を見る確率もそれほど高くない気がする。つまり、それなりに種間の認識は働いているように見えるので、単純に両者を一緒にしてもそう簡単に交雑するとも思えない。認識力が低下する条件がなにがしかあるだろうのか?ううむ。興味深い。

全然関係ないけど、レッドデータブック2014、貝類が一番分厚いのね。
意外。

2014年11月16日日曜日

アユの

食べ比べをしてみた。
やはり川ごとに全く違う。
全く別の日にたべてもなんとなく違うのはわかるのだろうが、同じ時に食べると違いに確信が持てる。四万十産と比べると愛知産は香りが少なく癖がない。好みは分かれそうだが、四万十産のほうがアユらしさがはっきりする感じだった。

さて、週末は久々に家で過ごしました。子供の習い事を見たり、自転車の練習補助をしたりと、普通の父さんの仕事をしながら、iPhoneのデータ整理やらOSを8.1にアップグレードしたり、先日の出張中に子供のおもちゃになったらしい前機種IS04のデータやアプリの削除等々、ちまちました作業をしておりました。iPhoneのほうはOSアップ後の変化はヘルスケアだのpodcastだのデフォルトのアプリがなんだか増えたな…という印象。逆にそれ以外の違いがよくわかりません。この辺は使いながらぼちぼちわかることでしょう。
IS04のほうは、まぁかつてよくこんなの使ってたなぁ〜というほど動きが悪い。スタート時のロック解除のスライドすらぎこちなく、十回ほどトライしてようやく通常画面になる始末。
しかし、アプリを軒並みアンインストールしたら、かなり動きがよくなった。使い勝手の違いは、アンドロイドとiOSの差というよりは、単純にマシンスペックの差だったのね。そもそも、アプリをあんまり入れちゃダメな機種だったのかも。スマホとしてどうなのかとは思うけど…
今時のスマホなら、iPhoneと勝負になるのかな?まぁ、iPhoneに不満もないので試す気も今のところないですけれど。

2014年11月14日金曜日

アユの干物

先日いただいた四万十川産アユの干物を食してみた。

塩焼きよりもギュッと味がつまった感じで美味い。
川の香りもそのまま。海魚の干物と違うのは当然としても、これは川ごとにずいぶん味が違うんじゃないかなぁ~

などと思っていたら。。。

今度は愛知産のアユがやってきた。
こちらはすでに焼かれているもの。
なんでしょうね、普通の人よりはアユを食す機会が多いとはいえ、ここへきてのアユフィーバー。思い返せば、たしかにアユが手に入るタイミングはこれまでも偏っていた気がする。まぁ、日常的に食べるよりはこのほうがありがたみがありますな。

さぁ~て、食べ比べに挑んでみましょうかね。
うっしっし、いと楽しみ也。

本日も

卵。

源流域から中流へ、対象魚もイワナ、ヤマメからサケへ。
短期間に違う種類の卵を見ると違いが体感できて面白い。
サケのはでかい。
そしてより美味そう。

最近は現場の夕食、朝食をレトルトカレー+食パンの組み合わせにするのがマイブーム。レトルトカレーの種類をいろいろと試すのが楽しく、現場が終わると頭のかなりの部分はカレーのことが占めている。
今日食べたのはこの2つです。

右のは100円弱、左のは200円弱なんですが、個人的には右のカリー屋カレーのほうが好みでした。左のはインド風の一言に惹かれてちょっと奮発したのだけれど、スパイス感が少なく、牛乳が強い感じで正直インド風とはいい難い。
カレーどうこうよりも、今日の宿には湯沸しポットがなかったのが最大の誤算でした。蛇口から出るお湯であっためたけど、なんだかイマイチでした。
ちゃんとあっためて食べたら評価も変わるのかな?

2014年11月13日木曜日

会社員っぽく

本日はオフィスワーク。
この時期にして現場の嵐真っ只中ということで、内業山積み。
全く余裕がない。

しかし、そんな一日にもハイライトはあった。
それがこちら。

先日調査を手伝ってもらった四万十川の川漁師さんからの贈り物、アユの干物が届いたのだ。
塩焼きはともかく、干物を食すのは初めて。しかも四万十産、当然天然。明日からまた現場なので、食べるのは週末になりそうだけど、いまから実に楽しみ。
本当にありがとうございました。

調査を手伝ってもらったのは、もともとは会社の後輩が四万十の川漁師になったのがきっかけ。送っていただいたのは、彼の師匠にあたる方です。
後輩が四万十の川漁師になったというのも私の中では結構誇らしいことなのですが、実際に川漁師でやって来られた方と知り合えたのもさらに嬉しいのでありました。

来年こそは四万十に行きたいな〜。
魚屋的にはメジャーリーグを見に行く気分で。

2014年11月11日火曜日

関東の山の紅葉も

地面が見頃。



このエリア、明日は朝の気温がマイナスだそうな。もう冬ですな。
そんなこんなでイワナの宴もほぼ終了ムード。
ヤマメの卵は発眼していた。

今日は現場から直帰だったので、帰りに見かけたサルを追い散らしてみたりしてみました(すまぬサル達)。写真を撮るのが目的だったんだけど、堂々としてるように見えていざというときはやっぱ逃げるんですな。

この後、高速に乗って帰ったのですが、途中、睡魔に襲われしばしSAにて就寝。
1時間後。目を覚ましてすっきり、さぁ帰るぞと意気込むと、ハテ、メガネがない。よく見えぬ目で、モゾモゾと車内を探すこと15分、運転席のわきのちょっとした隙間から発見。車の中で寝ていたので、遠くにいってしまうわけはないのだけれど少々焦りました。さすがにメガネなしで家まで帰るのもリスキーですしね。

メガネをなくすという状況は家でも結構ある。
うちの家族は私以外目が良いのでメガネ族の気持ちがわからんらしい。うろたえながらメガネを探す私の様子は滑稽らしく、こういう場合皆に大笑いされる。
しかし、非メガネの皆様にも一度考えていただきたい。
もしも、もしもだ。目が取り外し可能で、その目がどっかに行ってしまったらどういう気持ちになるだろう?
その焦りたるや尋常ではあるまい。メガネを探す姿は気軽には笑えぬはずだ。
今度からは、のび太を見るような目で見ないでいただきたい。

2014年11月10日月曜日

胴長を

新調してみた。
と、いってもホームセンターで売っている3,980円のやつですが。
いっつもこれです。
安いのはいいけれど、わりと穴があく。

さて、今日の調査が終わって、ふと見ると箱にメーカー名が。
なになに・・・株式会社オカモト・・・
オカモトって、あのオカモトだろうか。
もっと丈夫に作ったほうがよいのでは、、、老婆心ながらふと思いました。

2014年11月9日日曜日

久々に

ちょっとした仕事のヤマを抜け、日曜日は家族とお出かけ。
児童館へ行くだけのつもりだったのだけど、偶然にもそこで産業祭りなるイベントがやっておりました。


で、目に留まったのがこちら。
埼玉県ながら琵琶湖固有種のホンモロコがメインを張っているのはご愛嬌としても、川魚の屋台が立つのは文化ですな。
ついついナマズのてんぷらを購入。
先日、チャネルキャットフィッシュを食べる機会があったのですが、それに比べるとナマズのほうが若干癖がある感じですな。
きっと食べ比べをしたら多くの人はアメナマ(チャネルキャット)のほうがうまいというだろうな~。

自分は姿形と、住んでる場所、なにより目つきを思い浮かべると、やっぱり日本のナマズのほうがよいなと思ってしまいます。
食は味だけではないってことで。。。

2014年10月31日金曜日

定着しとるんですなぁ

調査を手伝ってもらっていた四万十川の川漁師達と一席ということで群馬某所の川魚料理屋さんへ。そこにあった水槽を覗くと・・・
なんとまぁ、コウライギギ。
裏の川で採れたらしいけれど、結構いるのかなぁ。

このあたりの川、多くは泥底河川でギギもギバチもいない。
在来のギギ科とはきっと産卵環境が違うんだろうなぁ。
しかし、こやつにかんしては産卵を追うほどの情熱がイマイチわかない。
だったらまずギバチを追うよね。

2014年10月10日金曜日

~変態期~

自己紹介ではない。


掲載したのはヤツメウナギと呼ばれる生き物の写真です。
上はカワヤツメ、下はスナヤツメという別の種類。
この生物、幼生期と成体期があって、幼生期には目がありません。
で、この時季はちょうど目が出てくる時期、つまり幼生が成体に変わる時期、そう変態期なのでありました。
二種の暮らしぶりはだいぶ違っていて、カワヤツメは変態したら海に行って魚に寄生して生活しますが、スナヤツメは変態後は餌をとらず、砂泥中で過ごし翌春の産卵を迎えるそうです。
どちらも本州と北海道に生息し、本州ではカワヤツメは川の中~下流に、スナヤツメは上流域や小さな沢、湧水の小川などにいて、微妙に住み場所が違います。一方、北海道ではスナヤツメが川のほぼ全域にいるので、カワヤツメとスナヤツメが同所的に見られます。
そうえば成体二つのコラボなんて普段あんまりみないな~、と思い一枚撮らせて頂いた次第です。

なお、秋が別の意味で変態期であることを否定はしません。

2014年10月8日水曜日

空路で

北海道へ。
台風が去った後だからか、地上への見通しがとてもすっきり。飛行機からだと川の流程変化が良くわかる。行ったことのある場所や、行ってみたい場所をあれこれ想像するのが楽しい。

しかし、失態を2つほど。
ひとつは手荷物検査場で。
良いめのピンセットを失った。迂闊にもペンケースに入れており、先が尖っているとの理由であえなく没収。結果、先の鈍い駄物のみ残る。
サラバ…
二つめは、空港売店で。
台風のせいか、咳が出ていたので、マスクを買おうと売店へ。一種類しかなかったので、あるものを持って行くと、レジでピッと出た値段が驚愕。
なんと五枚入りなのに720円!おかげで最後の千円札を失ってしまった。なんということだ。
空港売店という選択肢がない状況、マスク業者(KOWA)と売店が『ここなら高いマスクも飛ぶように売れますなぁ〜。あ、そうそう。値札は小さめにね…』などという悪辣極まりない打合せをしたであろうことが目に浮かぶ。レジのおばさんには罪はないが、飄々と請求する姿が少し憎かった。
まぁ、気を取り直してお仕事に行きますかね。頑張りますよ、いろいろと。

2014年9月28日日曜日

~縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない~




中島みゆきの「糸」のフレーズなんですが、先ほどテレビを見ていたら外人歌手クリス・ハートが歌っていました。本家はもちろん、このバージョンも響きますわ~
CD買っちゃおうかしら。

魚同士の出会いは彼らにとって当然重要な事でしょうが、それが人間も感動させているとは思いもよらないでしょうな(思う必要もないですが)。
同じように、我々の生活も知らぬうちに人に感動を与えているのかもしれません。

さーて、秋の宴、張り切って迎え撃ちましょうかね。

2014年9月26日金曜日

普通が難しい

本日は仕事が早めに終わったので、少し現地で潜ってみた。
お目当てはアカザ。


この魚、なかなかに手ごわい
普通に泳いでいるわけではなく、石の間に潜んでいるので、石をめくらないと見つからない。
しかし、見つけてもすぐ逃げ去るか、近くの礫間に隠れてしまう。
私的には普通に生活している様子が撮りたいのだけど、石の間にいる様子が普通だとすればまぁちょっと撮りようがないかなという感じ。
餌の食べ方とか興味あるんだけどなぁ~。

写真は大きな石をどかしたら、その裏の石に複数個体が詰まっていた状況。
今日のところはこれにて満足とする。

なお、この魚、国レッド掲載種だけれど。
関東では増えている気がする。

2014年8月30日土曜日

まだまだ知られてないことなんてたくさんあるのだ。

先日、海洋作業の仕事をしているかつての会社の先輩から連絡を受けました。

「利根川河口で川底の浚渫中、変な魚がとれたよ」


LINEで送られてきた画像を見ると、その正体はチワラスボ。

この魚、最新の図鑑によると、分布域は神奈川県相模川よりも南とされています。
利根川は相模川よりもずっと北、つまりこの確認は、分布域の北限更新を意味するといえそうです。

チワラスボは通常、河口部の深い泥の中に生息しているため、つかまえるのは容易ではありません。
ましてや、利根川の河口なんて、尋常じゃなく広大だし、深いし、濁っているし、とてもじゃないが人が立ち入って泥の中に網を入れるなんてことはできない。
動かないものなら泥を採る道具で船からとれるかもしれないが、相手は自由に逃げ回る魚。つまり、普通の生物屋の調査で見つけるのはかなり厳しいのです。

今回は浚渫で大規模に川底をさらって、さらにそれを興味のある人が見ていたからこそからこそ見つかったのでしょう。それだけに、こういう記録は貴重だと思うし、まだまだ探れていない未知の場所はたくさんあるんだなぁと改めて実感しました。

注:写真は静岡県産。10年前にはじめて採った個体。

2014年8月25日月曜日

大河川は…

とかくつかみどころがない。
本日は久々に家族と家で過ごす日曜日。娘の夏休みの宿題で利根川に関するポスターを書くというのがあるので、取材のために利根大堰下流へ行きました。

取材のネタにとチョイと家族でガサガサとして見ましたが、まぁつかみどころがない。一面の砂礫河原で子供でもとれるのはオイカワの稚魚くらい。
こちらは、なんとかオイカワ、ニゴイ、フナ、ヨシノボリ(クロダハゼ?)をとって、親父の面目を保てました。

しかし、やっぱり川遊びするにはデカすぎますな利根川は。
川遊びだけじゃなく、調査にもいえることですが。

以上、@愛知でした。

2014年8月16日土曜日

夜遊び

今週は北海道のかみさんの実家に帰省。
で、今日はさらにかみさんの父方の新冠の牧場へときておりました。
残念ながら魚を見るのにいいところはあまりないのだけれど、虫や鳥はなかなかに豊富。
昨晩は子供達にせがまれて久しぶりの街灯まわりをしました。
子供のお目当てのクワガタはノコギリの♀×1と、ぼちぼちの感じでしたが、子供達を家に入れてからが本番。

長時間露光でいろいろ設定を変えたり、補助光をいろんな角度からあててみたり、工夫次第でいろんな雰囲気の写真が作れます。
夜の撮影はなかなか楽しいですな。

ウマオイ?
 露光中に飛んでしまった。これはこれでよいと思った。
アマガエルも来ていた。
ゴミ虫の類。種類はよくわからん。



2014年8月6日水曜日

久々に

前の更新から一ヶ月ほどになりましょうか。
久々にブログに手をつけてみました。

更新が滞っている間に、話題がなかったわけでもないのですが、書く気を抑制する原因はありました。それは、毎年受験申し込みをしている某試験。
論述式の試験なので、ブログを書く暇があるなら、こっちの文章を考えるべきじゃ…なんて、つい思ってしまうわけで。
今年は無事試験会場に到達し、一応文字は書いてきました。受かってるといいなぁ。
毎年くる微妙な憂鬱。早く解放されたいものです。

2014年7月2日水曜日

E-PL5+MMF-2+Zuiko14-42

最近、水中撮影はもっぱらE-PL5+M.Zuiko9-18mmあるいはM.Zuiko60mm Macroを使っていました。しかし、60mmマクロが自分の欲しい焦点距離よりも微妙に長く、かといって9-18では小物を撮るには画角が広すぎる。
じゃあ、標準(M.Zuiko14-42mm)を使えばいいではないか・・・となるのが普通の発想。
しかし、以前、親にE-PL3を譲渡したときに標準レンズも一緒にあげてしまった。


そこで、今回はE-PL5にフォーサーズアダプタをかませて、フォーサーズシステムの標準レンズ、ズイコーデジタル ED 14-42mm F3.5-5.6を使ってみました。
ちなみに、E-PL5のハウジングPT-EP10はこのレンズをサポートしているわけではありません。
そのため、レンズにギアの類はなく、ハウジングに入れた状態ではズームもマニュアルフォーカスもできません。
そして、レンズは14mm-25mm位のレンジまでしか使えません。が、今回欲しかったのは25mm(35mm換算50mm)くらいの画角だったので、ここは問題なし。そんなこんなで、25mmに設定して、出撃しました。

とりあえず、ゴクラクハゼに被写体になっていただいたのですが、このレンズ写りますねぇ~。
解像感でいえば、M.Zuikoの標準よりもだいぶいいと思う。25cmまで寄れるのもよいし。
ただし、フォーカススピードはとてつもなく遅い。
シャッターチャンスを逃しまくりです。
いくら写りがいいといっても、写すものに逃げられ続けていては話になりません。
やはりM.Zuikoの標準レンズが必要かと感じました。ま、安いですしね。

ちなみにゴクラクハゼ、カワヨシノボリはだいぶおなかがぺったんこになってきたのに、本種はまだおなかがパンパン。産卵期はもうちょっと後なのかな?

2014年6月17日火曜日

気づく能力

自然観察にあたって最も大事なこと、それは気づく力。
常日頃より、何か五感に触れる事象はないかとアンテナを立てていることが重要だ。
それは、移動中の車の中とて例外ではない。
本日も移動中、カーナビから信号を鋭敏にキャッチ。
それがこちら。


・・・ええ、私の気づく力なんてこんなもんです。
ってか、自然観察よりこっちのほうに感受性の高いアンテナだったりします。
どんな川だろうか。


2014年6月13日金曜日

タナゴの産卵行動

今週はちょっと休みが取れそうだったので、川に行く予定にしていました。
が、そんなときに限って熱が・・・しかし、せっかくの時間を無駄にすまいと水曜日は気合で川へ。
当たり前ですが、体がだるくて動きがいちいち遅い。
だ、もんであんまり余計なことは考えず、一つ一つやるしかない状況でして、もうね、半分機械みたいに作業してました。
ドライ着て潜って、筋なしと見るや動画に変更。
なんだか、あきらめが良かったのがいいのか、タナゴ(Acheilognathus melanogaster)の産卵があっさり撮れました。



この場所、流速が1m以上とかなり流れの強い場所なんですが、メスの産卵管、普段はふにゃふにゃなのに、「いざ鎌倉!」な時には、自在に動くんですな。
貝(カワシンジュガイMargaritifera laevis)の中に差し込み、抜く様子たるや見事なものです。
ちなみに、メスが産んだ後にオスが貝の上をさっと通過する行動をとりますが、あれが放精です。

それともう一つ、貝とタナゴの関係は貝の中にタナゴが産むだけの一方的な関係というのが定説のようですが、しばらく動画を見ているうちに思ったのですが、貝は決して嫌がっていないように見えます。
と、いうか嫌なら貝を閉じてしまうくらいの認識力は貝にも十分あるように思うのです。
特に北関東~東北にかけてのカワシンジュガイとされている貝とタナゴの関係については、以前アップした動画も含めてけっこう大きめの謎が隠れているように思えます。
このあたり、突き詰めていきたいけれど先立つものと時間がない・・・ちょっとづつかな。

しかしなぁ~、この動画を撮った後は、あまりにしんどすぎて喜びすらなかった。
あぁ・・・撮れてるね・・・くらいで。
帰りの高速もヘロヘロだったし。
当然、翌日もダウン。
体調と成果どっちを優先すべきか、それはあなた次第ということで・・・

2014年6月5日木曜日

産卵行動体験記 イトウ 3:蛇行部の窪み

今回入った川は、河川規模は小さいながらも細かく蛇行しており、蛇行部には淵が形成されていた。
そして、蛇行部にできた淵の下流の浅場には、2m×2mくらいはあろうかと言う巨大な窪みが形成されていた。イトウの産卵床だ。





産卵期も終盤なのだろうか、踏査をした3kmほどの区間の蛇行部には全てと言っていいほど産卵床があった。
一方、産卵行動中のペアはと言えば、最初に発見したもののほか、もう一組だけ。
こちらはちょっと藪の中を分け入らねばならず、観察には骨が折れる位置にあった。そのため、最初の場所に戻り、行動観察を続けることにした。

ところが、最初の場所に戻ると、そこはもうもぬけの空。
ペアはどこにも見当たらない。
「さっき見たときに邪魔したか!?」
そんないやな思いが頭をよぎった。
しかし、ここでめげるわけには行かない。
先ほど見つけたもう一組のペアのほうへと向かった。

2014年5月24日土曜日

雷電いなり

うおとしに行った後、家族が千代田町のジョイフルホンダにいるというので迎えに行った。
すると、ジョイフルではなにやら邑楽郡フェアなるものがやっていて、板倉町の新名物として、いなりの中にウナギが入っているという「雷電いなり」なるものが売っていた。
で、しっかりと食べた後だというのに、食したい気持ちにあがらえず購入。
おいなりさんが5個ほど入って500円。
具はウナギのやつとワサビのやつがあった。
ウナギのほうは、値段の割にはしっかりとウナギの味がするくらいのみが入っていて美味しかった。
まぁ、主役はあくまでいなりであるのだが、酢飯の中に味のある具が入っているのは新鮮だった。

ナマズ寿司

四万十在住の川漁師になった後輩がしばらく埼玉帰省中。
それにかこつけて、群馬県邑楽郡板倉町の川魚料理屋「うおとし」へ。
4月から数えて4回目。今年はずいぶんと来ている気がする。
そんななか、今回初めて食べたメニューが写真の品、「ナマズ寿司」です。
ナマズの薄造りは定番メニューであるのだけれども、ナマズ寿司にのっている身はこれよりもだいぶ厚くて食べ応えがありました。
正直、薄造りより好きな味でした。
ちなみに値段は4つで640円くらいです。
機会があれば是非試してみてくださいな。


2014年5月20日火曜日

JET STARを使ってみた。

行きはANAの飛行機で来たのだけれど、帰りは経費節約の意味も込めて格安航空、LCCのJet Starを使ってみました。ANA、JALでは新千歳~羽田が、特割でも2万以上はするのに、Jet Starだと新千歳~成田が7500円程度。
実に魅力です。
席が狭いのは決して悪いことだけではない・・・
なんだか全体的に端っこなんです。

さて、使ってみた第一印象は「なんだか全てが端っこに追いやられているぞ!?」ということです。新千歳のカウンターは2階の端っこの端っこ。
これ以上にないくらい端っこへ行かされます。
そして、成田は降りてからバス。

客層は、体裁を気にする日本人中~高年層は少なく、「移動だと割り切ってとにかく安く!」ということを重視したであろう若者層や、バックパッカー風の人、それから外人が多い。
私もどちらかと言うとこっちの層なので、特に抵抗はありませんでした。
まぁ、すべてが端っこで主流派からは虐げられているような雰囲気がしたり、荷物を多くするとこまごまとお金がかかるなど面倒な面はあるにはあるけれど、安いからと言って落ちるわけでもない。
個人的には荷物を全て送ってしまえば、ぜんぜんアリだと思いました。

どうでもいいのだが、飛行機が安定飛行に入るとCAさんが飲食物の販売サービスなどを開始します。この際、CAさんは上着を脱いで、半そでのわりとぴったりした服装になるのですが、なにぶんLCCの座席は狭い。
私は通路側に座っていたのですが、窓側の人に品を渡すときには、目の前に大迫力の光景が展開されることになります。
残念ながら今回は、私は持ち前のチキンを遺憾なく発揮し、目をつぶってしまいました。
これだけが今でも悔やまれます。
次は目を見開いていきたいところです。

2014年5月19日月曜日

食の駅いまかね

さて、今月は2買いも北海道に来ているのですが、食事はと言えば貧相そのもの。
昼食は全てコンビニでありました。
さすがに一回くらいは・・・ということで、本日は「食の駅今金」とやらの中にあるレストランばろん(HOTELいまかね内)で食べてみることにしました。

注文したのは、写真の今金定食という定食。
定食のメインメニューには、清流、後志利別川の脇にあるためかヤマメのから揚げが3尾、そして今金町の特産ジャガイモ「今金男爵」のポテトコロッケが1つ。
このブログ的にはヤマメのほうを推したいところだけれども、男爵のポテトコロッケの味と言ったらまぁすばらしい。
言い表すのは難しいのだけれども、美味さにちょっと感動した。
あ、ヤマメもまずいわけではないですよ。
普通に美味しかったです。

2014年5月18日日曜日

今金温泉あったからんど

本日の宿泊地、今金町の町営温泉。
宿で無料券をもらったので行ってみた。


ちなみに、普通に入ると大人は420円だそうだ。
温泉はナトリウム塩化物強塩泉とのことで、なめるとちょっとしょっぱい。
露天はないけれど、施設はとても綺麗で好感が持てた。
日曜日の夜で7~8人くらいの人がいたから、連休とかだと結構お客さんが入るのかもしれない。
ただ、石鹸等はないので要注意。


機内誌のオイカワ

今月2回目の北海道へ。
行きの飛行機、ANAの機内誌でなにやら気になる記事を発見しました。


書いているのは日本在住の外国人芸術家。
数ある日本の魚の中で、オイカワを取り上げるとはなかなかやりますな。
とりわけ目を引いたのは、「見ていると、飛行機のようにも見えてくる。」の一文。これは私も感じたことがあります。
産卵期のオスは産卵の直前、胸鰭を広げてメスつつむように泳ぎます。
この動きが、飛行機のように見えるのです。
もっとも、ジャンボジェットと言うよりは、その昔50円で売っていたゴムで飛ばすウレタン製(?)のゼロ戦のように見えるのですが。

著者の言葉が、この行動を指しているのか、それとも単に航空会社に気を使っているのかは不明でです。ただ、観察から出た言葉であればすばらしい。
オイカワを見て飛行機を連想できた人は魚好きでもそう多くはないのではないでしょうか?
行動に対して感じたことは、普段どんなに熱く人に説明してもなかなかに理解してもらいにくいものです。そんな境遇もあってか、この外国人芸術家に勝手に共感して嬉しくなってしまったのでした。




2014年5月13日火曜日

産卵行動体験記 イトウ 2:不釣り合いな赤

イトウの生息場所は、大きな河川の中~下流、湖、時として海、といった大規模な水域。
ところが、産卵場として選ぶのは河川の上流域や支川、川幅にして10m以下くらいの小規模な水域だ。


ただでさえ1mを超す魚、これが産卵期になるとオスは真っ赤に色づきます。
小さな河川にこんなものがうろうろしていれば目立つことこの上なし。
この日の目的地も、小さな支川。
現場につくと、間もなく最初のペアを発見しました。

なお、たやすく発見したように書いたけれど、産卵観察に最も重要なのはタイミングと場所。
ちょっとでもずれれば観察などできません。
これらを判断するには相当な経験値が必要なのですが、イトウに関する限り、この辺は完全に他力本願。本当に感謝です。

さて、発見したペアは削り取られた河岸から見下ろすことができる位置におり、観察にもとても適しているように見えました。
「早速だけど、ここで粘るか?」そんなことも思いましたが、とりあえずここは河川の全体像を見ることを優先しました。
写真を数枚撮ったのち、とりあえずそのままにして、もう少し広域を歩いてみました。

2014年5月12日月曜日

スジアオノリ

今日は四万十川で川漁師をしている、かつての会社の後輩が現れた。
手土産に頂いたのはこちら。
何やらクシャクシャとした緑色のひも様のもの。
これ、スジアオノリという、いわゆる青のりである。
早速フライパンで軽く煎って、ご飯の上で揉むと見事に粉々に。
これに卵をかけて食べると、まぁたまらん。
まるで上品な『ご飯ですよ!』である。
 
…表現の乏しさはともかく、美味かった。

2014年5月7日水曜日

産卵行動体験記 イトウ 1:国道40号~妄想ドライブ~

今回のターゲットは、ズバリ日本最大の淡水魚、イトウ。
産卵行動を観察するため、国道40号(旭川~稚内)を北へと向かいました。
この道は天塩川のすぐそばを通っていて、運転中はその迫力を目のあたりにすることになります。
雪解けのこの季節、怒涛の流れの天塩川はまさに圧巻。個人的に大好きな道です。

さて、今回は一人で動いていたので、車内での相棒はもっぱらラジオでした。
この国道40号、和寒あたりから北はFMラジオが入りません。
そんなわけで、かつて北海道で働いていた頃によく聞いていたAM局、HBCラジオをチョイス。
よく「テレフォン人生相談」を聞き、上司と無責任な意見を出し合いながら現場に行ったものです。

FM局はわりとどこも今風なのだけど、AM局はどれも昔懐かしい感じがするのはなぜなのだろう。流れる曲も演歌だったり、昭和の曲だったり。夕方になるとナイターが流れたり。
でも、そこがいいところ。

北海道で一人で運転していると、なつかしの曲が心にガツンときました。
吉田拓郎の「落陽」とか、一人で運転しているときには効きますわ~。
オイラにとっちゃ、サイコロが産卵観察なんだなぁ~なんて意味不明なことを思って、思わずじ~んときてしまった。

松田聖子の「赤いスイートピー」もたまらなかった。
自立した女性、元気な女性、が前面に出ている昨今には、なじまない曲かも知れぬのだが、自分にはとっても効いた。
効きすぎて、運転中、変な妄想もする始末だ。

~以下、妄想~

「ちょっと、たくさん荷物もってどこへ行くつもり?」
「えっ!?ど、どこでもいいだろ」
「また魚の産卵観察でしょ。いいわ、荷物、少しくらい持ってあげるわよ」
「な、なんだよぅ。重いから無理してこなくたっていいよ。」
「無理してなんかないわ。私も行きたいの。」
「なんだよぅ。しょうがないなぁ~」

~妄想、ここまで~

ありえない。そう、ありえませんよ。
ええ。そんなの知ってます。

第一、ついて来られたっていざ観察となったら自分の世界に行っちゃうし。
まぁ、逆の可能性としては、魚の繁殖どころじゃなくなるかもってこともあるだろうし。

さて、そんなしょうもない妄想をするうち、現場へと到着しました。

2014年5月5日月曜日

びふか温泉

本日は現場仕事だったのだが、これが日の出~日没までの調査でひたすらルーチンワークを繰り返すもの。休憩時間が中途半端で寝るにもうまくない。
そんなこんなでぐったり疲れてしまった。

で、たどり着いたのがこちらのお宿。
連休中日にもかかわらず、どういうわけか空いている。
午後10時というわりとコアな時間帯に、入浴者は私一人。
実にゆったりと入浴できました。




宿的にも小綺麗だし、値段は一泊素泊まり5千円台でそう高くもない。
なんで人が少ないのかは不明である。

泉質とか小難しいことはわからないが、私的には空いていることも重要なスペックだと思っているので、そういう意味では満足度100%だった。
ただ、露天はないし、風呂には「~厳禁」みたいな少々口やかましめの張り紙がたくさんある。そうしたものが気にならず、ひたすらゆったりしたい人にはオススメです。

2014年5月1日木曜日

E-PL5用 防水プロテクター PT-EP10の使用感

昨秋から使用してみての感想をいくつか。

基本的にはE-PL1用防水プロテクターPT-EP01と似ています。
以前のEシステム(マイクロフォーサーズの前のフォーサーズ)のハウジングと比べると、小さくて軽く、機動力が高い。Eシステム比、手持ちで移動するときは大変助かります。

ただし、軽快だけあって、堅牢性はやや落ちているように思えます。
一番気になるのが、レンズ面の強度です。
以前で中古で買ったPT-EP01のレンズ面がいきなりコーティングがはがれ+傷がついていたので、「前の使用者はどんな使い方してたんじゃ!」と思っていました。
しかし、自分も新品購入したPT-EP10を購入して1か月程度で、大した無茶もしていないのにレンズ面に小傷を入れてしまうことに。

E-system時代はカメラを入れるハウジングのほかに、それにつけるレンズを入れるためだけの筒(ポート:ガラス+金属製)が必要でした。これが(たとえばPPO-E02など)、筒だけでPT-EP10と大差ない値段がしていただけに、強度も一緒じゃ割に合わないといえばそうなのでしょう。

ちなみに、先日のウグイの撮影では、このカメラに重りをつけて川に投入して動画を撮りました。
この時、ポート部がプラスチック製のために軽すぎて、レンズ部が流れに揺られてふらふらと動いていました。こんな使い方をする人は、ほかにはまぁいないと思うのですが、ポート部外周が金属だったらなぁ・・・なんて思ったりもしました。

それから、もう一点気に入らないことがあります。
それは背面のボタンが隣接しすぎていることです。
特に、E-PLシリーズは絞りや露出補正を調整するダイヤルがない。そのため、ボタン操作でこれらを設定せねばならないため、これは厳しい。
正直、厚手のダイビンググローブをつけた場合、ボタン操作は至難の業であります。

実は、以前所有していたE-PL1+PT-EP01の時も同じような不満を持っていて、結果として旧型だけれども操作しやすいE-420+PT-E03を使用していました。
さすがにE-PL5となると、E-420よりも高感度を中心にだいぶ性能が上がるので、E-420+PT-E03を使うということはないのですが、これは改善してほしいです。

いろいろ書きましたが、まとめると、問題点は堅牢性と操作性、利点はコストパフォーマンスの高さと軽快さです。私のように手荒く使わずに、ダイビングのたびにしっかり手入れしながら使用されるには非常に良いと思います。

2014年4月29日火曜日

産卵行動体験記 ウグイ 7:繁殖の収斂進化?

ウグイ(Tribolodon hakonensis)の放卵放精の画像、映像を確認していると、改めて思ったことがあります。


雌雄ともに産卵期になると赤黒くなって、体中に追星が出てサメ肌になる。それでもって、雨後に大集団で瀬に集まって産卵する。
なんだか同じような特徴を持つ魚がいるような・・・そう、アユです。アユの産卵時にとても似ているように思えるのです。
アユも産卵期には雌雄問わず赤黒い婚姻色を呈し、体表が硬化し、さらには雨後に大集団で同じようにぐしゃぐしゃと産卵します。特にこの写真の真ん中のたち上がっている個体なんて産卵時のアユそっくりのフォルムに見えました。

アユとウグイは分類的にはかなり遠い位置関係にあります(あくまでも魚の中での話ですが)が、産卵時には同じような瀬の小礫環境を好むという点で共通しています。
2種の産卵行動を見る限り、こうした環境で産卵する魚はなるべくして赤黒の婚姻色や体表面の硬化、大集団の産卵といった特徴を持つようになったように見えます。
いってみれば、繁殖の収斂進化(※)とでもいうべきでしょうか。

どうして彼らがこのような特徴を持つようになったのか、この謎を直接解く方法はちょっとわかりません。しかし、繁殖行動を観察することでヒントを掴めそうな魚種には心当たりがあります。
それはエゾウグイです。
エゾウグイはウグイと近縁で、形態も酷似しており、繁殖期以外は種を判別することすら困難です。
ところが、繁殖期になると一目瞭然。
ウグイが派手な赤黒の婚姻色を呈するのに対して、エゾウグイはほとんど婚姻色が出ません。きっと彼らには婚姻色を出さなくてよい理由があるはずです。
裏を返せば、産卵環境、行動の差を見ればウグイが赤い理由も少しは見えてきそうです。

そんなわけで、今、エゾウグイの産卵が見たくて仕方がありません。
本州で見ようと思うとかなり場所探しが大変だしなぁ、、、見るならやっぱりどこにでも生息している北海道だろうなぁ。。。
しかし、産卵は雨次第なので、ちょっと行って見られるような種でもなく、打つ手がない。
一年くらい北海道転勤にならないかなぁ…なんて思ってみる今日この頃でした。

※収斂進化:複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位についたときに、系統に関わらず身体的特徴が似通った姿に進化する現象(例:鳥とコウモリ)。