2015年5月12日火曜日

用意の効果

本日は、以前造成したとある魚の人工産卵場を確認に行った。
結果は全くのスカ。
けれども周りには産卵している場所もあり、時期や場所を外したわけではない。

人の手で造ったものは、魚の細かい好みまでは満たしきれないのかな。
思うに、全く産卵場が無い場所はともかく、ある程度選択肢がある場合には、完全に用意された場所よりも、自力で手を加えて産卵場が造れるくらいの所の方が好まれるような気がする。

まぁ、魚に限った話でも無いけれど。

続いてくれよ〜

すっかり更新が滞ってしまった。
どうもこのところ魚関係のネタがあんまりない。と、いうか、あまり際立った成果が上がっていないので、日頃の頭の中はどちらかというと家庭のことの方が多くを占めている。

我が家には小学6年生の女の子、そして小学2年生の男の子がいる。このうち下の男の子は柔道の道場に通っている。練習中は親がついてみていなければならず、土曜日の練習のときの付き添いは私の役目だ。

練習時間は2時間半もあるので見ているのも一苦労。また、うちの子は道場で最も小さく、乱取りなどをすると投げられ放題、また、ダッシュなどの基礎運動も他の子と比較すると遅く、その姿を見ているのも親としてはなかなか辛い。

加えて、他の子と比べると考え方が幼いようで、あまりちゃんと練習に取り組んでないように見える。この間の練習も、準備運動でブリッジをやっている時、うちの子だけ仰向けに寝転んだ状態でゴロゴロしており、他のお母さんから呆れたように、「そろそろちゃんとやってもらわないと!2年生なんだし!」そんな言葉が聞こえてきた。

まぁ、そう思われているんだろうなぁと思ってはいたけれども、実際聞こえてくると結構こたえる。

ただ、他の子と比較をしてしまうとまだまだではあるが、少なくとも自分が見ている限りでは、息子なりに徐々に進歩してきている。

この前、普段4本ほどやるダッシュを見ていると、最初の2本までいつも以上にダントツの最下位だった。ところが、3本目、4本目は突然スピードを上げ、いずれも先頭で戻ってきた。
後で本人に聞くと、最初は皆が元気だから勝てない、だから敢えて遅く走った。皆が疲れた後の方は、本気を出せば1番になれるので頑張ったとのこと。

柔道は、柔良く剛を制すなどとは言われるが、子供のうちはやはり体格差や持って生まれた運動神経などが勝負のかなりを占めると思う。
実は、上の子も1年生の時は柔道をやっていた。こちらは非常に真面目に取り組んでおり、準備運動を怠ける事はなかった。ただ、体格は同様に小さく、どんなに真面目に練習しても大きな子には勝てず、最終的に嫌になってやめてしまった。

単純に体力をつけるための練習として考えたならば、下の子のダッシュにしても、「最初から全力でやれ!」と、いうべきなのかもしれない。しかし、子供は、「ダッシュをして体力をつけるぞ!」ということよりも、「その場のちょっとした勝負」の方を意識している。ここで負け続けると、結果としてやる気は失われてしまう。
子供の生きる世界は大人の世界よりもある意味シビアで、明らかに成長に差があるものに対しては、どうあがいても勝てないのだ。真面目にやっていればいつか勝てる、などと言う言葉はある程度歳をとった人間にしかわからない。

今回の息子の行動は、他の子より体も小さく足も遅い、そんな状況の中でも、何とかして勝ちを得ようと考えて実践したものであり、何か生物の進化に通ずるような成長を感じたのでありました。こんな感じで、いろいろ考えながらモチベーションをキープして続けてくれたらいいな。