2014年3月20日木曜日

今季開幕戦

先日、年度内に仕事で提出しなければならないものをあらかた納め、「これで終わりとはならないだろうなぁ~」とは思いながらも、逃亡半ばに川へと繰り出しました。

今季淡水魚開幕戦であります。

 

さて、川に出向いた理由は2つ。
一つは単純に、関東で今が産卵期であるマルタの産卵を撮ること。
そして、もう一つがデスクワーク最盛期そして魚があまり動かない冬の間、もんもんとしながら作戦を練っていた水中撮影システムの試行です。

が、久しぶりのプライベート魚撮影だったもので、持っていったヒップウェーダーが両方右だったり、動画用の新機材がパッキンにシリカゲルの小片を噛んで水没したり、Gopro用のSDを忘れたり・・・と、まぁさんざん。

で、機材の試行結果ですが、その成果の一部がこちらです。
一眼をハウジングに入れて設置し、遠くからリモートでシャッターを切って撮影しました。

 全てOM-D E-M5+Zuiko Digital 14-54mm(14mm)
 
マルタは動き回って産卵するのですが、中には"そこじゃなきゃダメ"という位置もあって、これはわりと読み通り。
設置したカメラの目の前で産卵してくれました。
が、しかし、画角が・・・
被写体との距離が近すぎて写真に収まりきりません。

ハウジングとカメラの組み合わせはかなりいろいろと考えたんですが、物理的に一番しっくり来たのがZD14-54mmとOM-D E-M5(+MMF-1)の組み合わせでした。
しかし、今回の結果から見ると、もう少し広角のほうが画角面でもフォーカス面でも余裕が出そうです。ZD14-54とほぼ同じ大きさのZD11-22mmに換えるという手もあるのだけれど、むろん無料でとはいきません。
中古でも4万弱はするし、無理だなぁ。
当面はZD14-54の広角側、35mm換算28mmの画角と、マルタとの距離感を経験でつかむしかないか。

そして、問題点がもう一つ。それはシャッタースピードの読みを間違えたことです。
設置型のリモート撮影だと、写しながらの確認ができないので、最初に決めた設定が全てになってしまいます。
今回はわりと経験任せの第六感で設定してしまったのですが、これが大失敗でした。
全て1/40とか、魚の撮影、ましてや産卵撮影にはとてもとても遅い設定となり(1/500位は欲しい)、被写体ブレしまくり。秒間30フレームのビデオの静止画のような写真ばっかりでした。
曇ってたし、光が思ったよりなかったんだなぁ・・・・
本来数枚撮って確認すべきなのですが、機種に適合した純正ハウジングじゃないので、ハウジングをあけないと写真の確認ができません(ちなみにストロボも入れられない。)。次回は感度を上げてでも余裕を持ったシャッタースピードを設定したいところです。

しかし、魚って殺気を感じるようで、後ろを向いたり、他の場所で陸上撮影しているときに限って産卵行動のバシャッという音がします。
本当は自動撮影にでもしてしまいたいのだけれど、水中でセンサーカメラをつくるのはとてもハードルが高そう。タイムラプスなら簡単だけど、無駄画像量産しそうだしなぁ。
結局のところ、行動をじっと見ながらよさげなところでシャッターを切るしかない感じ。
殺気を消す訓練もせねばならんようです。

画角、シャッタースピードの件と合わせて、成功に向けてつぶさねばならん課題は結構ある。
課題が見えただけでも収穫ありではありますが、失敗自体は悔しいことこのうえなし。

チキショウめ。
次はバチッっと仕留めてやる!!!

上から見るとこんな感じ(放卵放精?)
上から見るとこんな感じ(産卵群)