2013年9月12日木曜日

晩夏の祭り



夏も終わろうかという8月末日、近くで夏祭りが行われるらしい。そして、そこで花火も行われるらしい。
そんな話を聞いて、栃木県真岡市を訪れた。

実は、この話、多少の背景がある。
この数週間前も家族と花火を見に行く約束をしていたのだが、仕事ですっぽかしてしまったのだ。あの日、帰宅し扉を開けた瞬間、ラオウのような闘気に消し飛びそうになった。
そう、冒頭には「訪れた」などとライトな表現でかいたが、正確な表現は「絶対に訪れなければならなかった」なのだ。

なにはともあれ、久々に訪れた祭りは熱気がすごい!
正直、祭りの最後にある花火まで持たないかも・・・と言う人混み。
立ち並ぶ出店は、ワタアメ、金魚すくい、焼きそば、たこ焼き、リンゴ飴、等々、種類は、今も昔も変わらない気がするが、値段が違う気がする。ワタアメって600円もしたっけか??
アベノミクスの効果だろうか?

浴衣のおねいさんも散見したが、金髪の娘さんが多い。
私の希望としては、浴衣には絶対的に黒髪のおねいさん、ないしは金髪の外人さんの浴衣姿であってほしい。
そう、出来るだけ浴衣以外のものをまとっていて欲しくないのだ。
しかし、このはかない男の願いはきっと世の誰にも届くことはあるまい。

さて、人混みをかき分け、やっとの思いで盆踊り会場に着いた。ここはやや人が少ない。
座り込んで、盆踊りをしばし眺めた。
勝手なイメージだが、盆踊りというものは、じいさんとばあさんのグループだけが踊るものかと思っていた。しかし、ここの盆踊りは子供や若者も踊っており、雰囲気として実に良い。



盆踊り会場の近くでは、地元の商工会が出店を出していた。
基本的に商工会ので店はどの祭りでもあるように思えるが、個人的には基本的にこういう出店に注目すべきだと思っている。
なぜなら、値段は通常の出店に比べると良心的だし、一般的なお店に加えて、地域の特産物も置いてあるのだ。
ここで、私が注目したのはもちろん魚。
この土地は内陸なので、海魚ではなく、アユの塩焼きが売っていた。


アユは晩夏のこの時期が一番うまいと思う。
内臓を取らずに焼いて、丸ごと味わう。

美味也。
頭も骨も残さず食える。これがアユの良いところ。

最後に、祭りのクライマックスとなる花火を見る。
音楽が流れるちょっと斬新な花火だったが、花火と音楽がマッチしていたのでこれはこれで良いものかなと思う。



しかし、花火と夏ってどうしてこんなに合うのだろう。
いやいや、むしろ花火は夏そのものを表しているのかもしれない。
花火が打ち終わり、人々がそろって帰途へつくその様は、季節が秋へと向かう様子そのものに思えた。

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