2014年4月13日日曜日

産卵行動体験記 ウグイ 4:深夜のお楽しみ

家に帰ると、予想通りかなり冷たい視線を浴びました。
しかし、実家効果とでもいうべきでしょうか。
思っていたよりも責め苦は厳しくありませんでした。子供のころ、やましいことがある時に友達と一緒に家に帰ると怒られにくかった。それと似たような感覚を覚えました。
なんとかやり過ごした私は、家族の寝静まった夜、自室でそっとパソコンを立ち上げたのでした。

フィールドでのドキドキ感はもちろん最高なのですが、フィールドでよいことがあった後の画像確認もたまらない時間です。
もっとも、ドキドキがガッカリになることもかなりありますが。


ウグイの産卵群とマルタの産卵群は隣接していたけれど、瀬の落ち込みが境界線になって、互いにきれいに分かれていた。
浅い瀬の主流部にいるのがマルタで、瀬脇の落ち込みの中にいるのがウグイだ。

群れの動きも違う。
マルタはみな、流れの中で頭を上に向けて定位しているのに対して。
これに対してウグイはというと、極めて不規則流。定位している時間は短く、横に前後にと激しく動きます。

ウグイの産卵群
マルタの産卵群

さて、個人的に一番気になるのが放卵放精の瞬間。
実はウグイの動画には産卵行動(放卵放精)の瞬間が写っています(何回かしているのですが25秒付近がわかりやすいかも)。しかし、この時間が実に短く、そしてわかりにくい。
マルタの場合、その瞬間がはっきりとわかるのですが(参考)、ウグイの場合は群れが動いている一連の流れの中で行われているようです。
また、放卵放精が行われる頻度が高いのも大きな違いといえそうです。

しかし、放卵放精時の動きを観察しようにも動きが早すぎたり、個体が重なったりしてよくわかりません。この辺りは幸運にも、カメラで撮影したスチル画像に放卵放精と思しき瞬間が何枚か捉えられていました。

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