2016年10月8日土曜日

非効率も重要?


ムンバイ湾ではマッドスキッパーをはじめ、鳥やサルなどをじっくり観察する時間があった。普段の調査では、できるだけ効率化を求められるため、このような時間はない。
こんな中で改めて気づいたのが、効率化しないことの重要性だ。
効率化するとはすなわち、わかっている範囲のことをうまくつなげていく作業であり、不確定要素はできるだけ省くのが重用だ。
一方で、わからないことを調べる、だとか疑問を解決する、はたまた新たな疑問を発見する、といったことは時間をかけることに意味があるように思える。

なんだかマッドスキッパーに関する論文探していても、適地解析とか生息場と水質との相関とか応用的なものが多く、これだけ魅力的な対象であるにもかかわらずじっくり現象を直接観察した事例が少ない気がする。短時間で効率よく、最先端の技術を使って、という調査は実務に役に立つという意味ではすぐれていると思う。
けれども、自然を調べる原点はやはり観察からの疑問であり、それと向き合っているほうがずっと楽しい。そんなことを改めて感じたのでありました。



ムンバイ湾でマッドスキッパー達の行動を観察しながら、新たな疑問が次々と出てきた。次行くとしたら数個体捕まえてみたいな。

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