2016年10月12日水曜日

はじめてのゴリ料理


富山には仕事でよくいくのだが、金沢に行くのは今年の夏がはじめてだった。
金沢といえばゴリ料理、ということで仕事後の飯が楽しみでならなかった。
ちなみに金沢で言うところのゴリはカジカ類のことである。
しかし事前に店をリサーチするも、案外店は多くない。イメージが先行しすぎたか。

さて、リサーチによってセレクトしたお店で出してくれたゴリ料理がこちら。
刺身とから揚げである。
から揚げはこれまでも食べてきたから当然うまいのは想像がついていた。
一方の刺身、こちらは初めて。
いやー、カジカって魚はどうやっても美味いものですな。
海魚に引けをとらない味でありました。

ゴリ刺し
ゴリのから揚げ

しかし、この刺身、写真のとおり一尾から四切れしか取れない。
刺身だと保存も利かないし、郷土料理としてはあまりに非効率な料理に思える。おまけに金沢は海が近く、あえて小さなカジカをあれこれして食べる理由があるのだろうかとも思える。
北陸の河川では、カジカの類が多い。
下流ではカジカ中卵型、カマキリ、カンキョウカジカ、上流ではカジカもいる。
石川県は良くわからないが、同じ北陸の富山県は生息量的にも本州太平洋側の河川に比べると体感的に多いと感じる。
ちょこっと調べると、金沢でゴリ料理が盛んだったのは犀川周辺とのこと。思うに、かつて犀川にはカジカ中卵型やカマキリが海魚を取るよりも楽なほど大量に遡上していたのではないかと察する。
そして、刺身というのはもともとカジカが対象だったのではなく、大型のカマキリが素材だったのではないかと妄想してみる。
ああ、カマキリの刺身食べたくなってきた。

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