2015年11月25日水曜日

奥州のどぜう屋

せっかく晩秋に岩手で調査があるのだから、サケの美味い料理でもないものかと探してみた。しかし、これがなかなかない。
水沢という内陸の地ながら、海産物を売りにした店が多い。それはそれで良いのだが、北上川が近いんだからサケを売りにしている店があっても良さそうなのだが。

そうこう考えながら調べを進めると、気になるお店が目に留まる。その名も「どじょうの店 一平」。岩手にドジョウ食のイメージはなかったが、よく考えれば食用で稲作とともに日本全国に広がったであろう魚だ。当然東北でも食べていたに違いない。スルーするわけにはいかないと判断した。


さて、肝心の料理だが、ドジョウがそのままの姿で入ったドジョウ鍋と、ドジョウを開いて小骨を除いたものを卵とじにした柳川の二つが主力の模様。初心者は柳川が良いと勧められたが、ここは男らしくドジョウ鍋を選択した。
醤油ベースの素朴な味だった。ご飯にかけるといっそううまい。


続いて頼んだのは、ドジョウ焼き。目の前で、生きたドジョウをフライパンに入れ、焼いてくれた。出てきたドジョウは唐辛子が効いていてとても美味しい。これは、アジメやシマドジョウでやってもいけるだろうなぁ〜


焼きはともかく、ドジョウを煮たものを食べるのは久しぶり。やはり、アジメやシマドジョウと比べると骨が若干気になるが、両種とはまた違う独特の味わいがあり、これはこれで良いものだと思った。

なお、このお店は創業50年以上の歴史があるそうだ。店主に聞くと、かつては周辺でとれたドジョウを使っていたが、今は養殖ものを使っているとのことでした。それでも、岩手にドジョウ食があったことが確認出来たことので、個人的に収穫ありでした。

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