2015年3月10日火曜日

Environmental DNA

http://nyti.ms/1EwLzGA
ワシントン・ポスト紙に連載されている、著名なサイエンスライター、Carl Zimmer氏のEnvironmental DNAに関する記事。

Environmental DNAとは、生物が生息する環境、すなわち土壌や河川の水等を採取し、その中に含まれるDNAを分析することにより対象とする生物の生息を確認する手法。
この記事ではアメリカオオサンショウウオとキングサーモンの例が紹介されているが、調べてみると他にもいくつか事例がある。
なお、特定の種だけではなく、生物相を調べるというやり方もあるようだ。
日本で一般的な技術として普及する日も近いかもしれない。
うーむ、そうなると我々のような生物捕獲して確認するタイプの生物技術者はいずれ肩身が狭くなるのかな…

それはさておき、Carl Zimmer氏の記事はどれも「生物とはなにか?」、さらには「人間とはなにか?」、という疑問に迫る最先端の研究内容を紹介しているのだが、これが一般紙ワシントン・ポストのサイトに掲載されていることが素晴らしいと思う。日本には一般人に読ませる記事をかけるライターがいないのか、それとも国民全体があまり興味は無いのか、普通のメディアには生物に関する記事はあまりない。あっても、きれい、かわいい、絶滅危惧、という内容ばかりで、個人的にはやや食傷気味。別にアメリカ万歳と言うつもりはないが、こと社会における科学の受け入れられ方と言う面では完敗な気がする。

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