2014年3月24日月曜日

ニホンイシガメの恋路

3月半ばの川での出来事。
後輩が「水中でイシガメが追いかけあってます!後ろがオスで前がメス?」と楽しそうなものを発見した風だった。
「こりゃあ繁殖の香りがする!」と、現場へ直行。
見ると、なるほどなるほど。その通りの状況じゃないですか。

  

どうやら前の大きいのはメスだろうし、後ろの小さいのはオスだろう。
イシガメの交尾は水中で行われるようで、体位としてはメスの上にオスが乗っかる形のようです。
そこから考えるに、これは交尾に向かっている最中だったな・・・と思われました。

残念ながら動画を撮りながら近づいたら、気づいたオスが逃げてしまいました。
なので、事の顛末はわからずじまいです。
彼らに対しても申し訳なかったのですが、野外でのイシガメの交尾行動なんて映像に収めている人もあまりいなさそうなので私的にも痛かった。
まぁ、そんなのんびり見ていられる状況でもなかったですが・・・

さて、ここで気になったのが「求愛行動はいつするのだろうか?」ということです。
イシガメのオスは前足をメスの前でふるって求愛することが知られています。
もし、今回見た様子が交尾へとつながる行動であるならば、求愛は追いかけあいの後なのか前なのか?

個人的な予測としては求愛は「追いかけあいの前なんじゃないかなぁ~」と思っています。
と、いうのもこの追いかけあってるペア、感じとしては、もうなんだか出来上がっている様子だったんです。
なんだ、その、追いかけあっている姿がなんとも「つかまえちゃうぞぉぉ~」、「ウフフ、つかまえてごらんなさぁぁ~い」的な、つかまえてもらうために逃げている的な・・・
もうお互い合意しながらも過程を楽しんでいるような、朗らかなエロスを感じてしまったのであります。
なんともうらやましい。

なにより、オスが逃げてしまった後のメスの恨めしげな眼差しといったら。
「いいとこだったのに!やってくれたわね!」と言わんばかり。
改めまして、誠に申し訳なかったと思ってしまう次第です。

このメスの目がなんとも恨めし気でして・・・
<参考:イシガメの求愛 youtubeより引用>

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