2019年9月11日水曜日

ちょっと遅い夏休みとして、

10年ぶりに知床へ。
10年前はたしか家族と一緒だった。
朝、家族が目覚める前に川へ撮影に出撃し、薄暮の中クマにおびえながら川に潜ったのが懐かしい。

今回は女満別空港からのスタート。ここに至っては25年ぶりだ。当時はまだ世界遺産登録すらされていなかった。月日が経って少しは洗練されたかと思いきや、この空港に関しては当時からあまり変わらない気がする。知床来るときはみな札幌から来るのかな。
空港から斜里に向かう。空港とは一転、斜里駅はなんだかとってもおしゃれになっているではないか。宿泊した駅横のルートインは外人ばっかり。
私の中では最果ての漁師町のイメージだったが、すっかりアウトドアとかトレッキングとかの横文字が似合う街になっている。
斜里駅 かつてのさびれたローカル線駅の面影は無し。

駅前のオジロワシのオブジェ リアルに作りこまれていてかっこいい。
さて、今回は知床エリアの魚も目的ではあったが、一番の目的は人に会う事だ。
北海道の河川調査関係の知り合いはそんなに多くはないのだが、そのうちの会いたい二人が偶然にもこのエリアにいるとのこと。個人的に思い入れのある土地なのだが、やはりここには何かを引き寄せる力がある。
本日はそのうちの一人と食事。彼には大学生のころ、仕事を手伝ってもらっていた。試験前のK氏を人身御供にウケクチを探しに行ったのが懐かしい。今では形の上では大学の後輩ということになる。

5年ぶりに会う彼は、様々な経験をしてだいぶ大人になっていた。20代の5年間は大きい。
私は学術の世界からは遠く離れてしまっているが、そこに挑んでいる彼の話は刺激的で面白い。場所は変わっても自然を探求する好奇心と、人をあっと言わせる発想と行動力さえあれば、十分に輝ける。彼には十分にその資質があるので、今後大いに期待したい。もちろん仕事場での活躍も含めてね。
Homo sapiensとしても、20代~30代という魚でいうところの婚姻色が乗り始めたいい時期の感じがしてきた。こちらはこちらで密かに楽しみだったりする。

ちなみに夕食は道の駅斜里の横の”しれとこキッチン熊湖”でサクラマス定食、カラフトマスの燻製、熊肉の大和煮を頂いた。サクラマス定食は一夜干しされたサクラマス丸ごと一尾が焼き魚になっている。当たり前だが、おいしい。
サクラマス定食 1400円也。リーズナブル。
カラフトマスの燻製
クマの大和煮
サケと同じいわゆるサーモンの味だが、脂がのっているのと味わいが上品だ。焼き方もあるのだろうが、サケよりも骨が柔らかく、中骨以外は食べても全く問題ない。
また、カラフトマスの燻製は普通にうまいスモークサーモンだ。量的にはサクラマスよりも採れると思うのだが、定食にせずスモークのみを出すのはやはり味的な理由なのだろうか。この際多少味が落ちようが、クセがあろうが焼き魚定食で出してほしい。そして食べ比べをしてみたい。
これらを食して思うに、普段食べているサケってかなり味の主張の強い魚なのではないかと思う。

おしまい。

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