今年のコイの動きは少し遅いらしい。
昨年の同日にはもうそこかしこで水面が炸裂しまくっていたのだが、未だにそんな気配は見せていない。
それとも、単純に去年が当たり年だったのか。それは謎である。
もうしばらく待ってみないと答えは出ない。
メインがこんな感じで被写体としていまいちな状況であるため、しょうがないからと言っては何だがメダカ撮りをしてみた。
機材はE-3に最近おきまりのAi ED Nikkor 300mm F2.8S IF(New)、そしてエクステンションチューブEX-25である。
Nikkor300/2.8は最短撮影距離が3mなのだが、エクステンションチューブを付けることで2mくらいまで寄れるようになる。
マクロレンズなり、最近のコンデジは数㎝程度まで近づけるし、寄れば小さなモノを画面いっぱいに写すことが出来るので、なーんだと思われるかもしれないが、ここで大事なのは2mと言う距離である。
メダカといえどもただ呑気に泳いでいるわけではなく、近づけば逃げていく。
撮影するときには逃げられない、というか自然な動きを妨げない最短の距離を探っていくわけであるが、2mという距離はメダカ撮りの上で私にとっては最適な感じだ。
よく、「生物に気づかれないように寄ることこそ技術」と言うような話を聞くが、正直私には野外のメダカに数㎝までよって撮影する技術はないし、この技術を身につけるにしてもたいそうな努力が必要になるだろう。 それまでにどれくらいのメダカの群れを蹴散らすことになるだろうか。
「楽ちんな方に逃げたな」と言われればそれまでだが、距離を取りながら大きく写すかということを考えるほうが私にとってはしっくりくる。
いずれにせよ、この組み合わせは他の生物の撮影でもだいぶ使えそうだ。
300mmクラスの大きさのレンズで、35mm換算600mmの画角が得られるというのはオリンパスE-systemの強みだと思う。 特に下手に動けば逃げてしまう被写体にたいして身軽な機材でのぞめることは大変大きなアドバンテージであると思う。
また、撮像素子が小さいが故にちまたでは背景のぼけが悪いと評判のOLYMPUSのEシステムであるが、メダカのようにちょこまかと動き回りピントを正確に決めにくい生物を撮るときには、被写界深度が深いことが強みになる。少なくとも自分にはそうであった。
高感度に強いカメラであれば露出を絞って感度を上げれば一緒になるのだが、なんとなく高感度耐性というカメラのハイテク技術に頼るより余計なことをせずにそのまま撮れる方が自分的に納得がいく(デジカメ使っている時点でどうだかという説もあるが)。
E-3+EX-25+近代インターナショナルマウントアダプター+Ai ED Nikkor 300mm F2.8S IF(New)+自作PLフィルタ
先週は遠目からの撮影であったのでリベンジの意味を込めて、今回は水の中に入る装備を持ってマルタの撮影に再挑戦。
しかし、先週とは勝手が違い、群れが見あたらない。
釣り人はいっぱいいたが彼らも釣れていないようで、河原で休んでいる人が多かった。
やはりピークは先週であったか・・・
ひとしきり歩いて、やっとこさ20~30個体前後の小さな群れを発見して撮影を開始。
うーん、間近で見るとやはりかなりの迫力である。
そして、遠巻きに見ていたのではわからなかったことがわかってくる。
詳細は書いていると長くなりそうなので後で書くとして、とりあえず自分が忘れないようにメモとして箇条書きにだけしておこう。
・群れは上流を頂点とした3角形の形で形成される(ヤマメみたいに)。
・産卵は群れの前半部で起きる(特に先頭)。
・産卵は群れのうちの数匹が群れを抜けて小刻みにふるえながら遡上して始まる。
・1mくらい遡上した後、全ての個体が口を開けて放精・放卵と考えられる行動をする。なお、この時多くの場合、魚体は水からでない。
・産卵に加わる数は概ね2~5匹程度であった。
・ただし、流れが速く、浅い場所(水深10cm以浅)では2~3匹程度とやや少ないことが多かった。
・放精・抱卵と考えられる行動の後、水上に顔を出しながら河床をかき回す行動が見られた(カバーリング?)。
・その時、同時に産卵行動に参加していなかった群れの後部の個体が突入してきて、産卵場の後ろに盛大な水しぶきが上がった。
ざっと、こんな感じである。
ひとつひとつ細かく書くと大変なことになりそうだ・・・
後でビデオを見直しながらもうちょっとデータらしくしてみよう。
産卵行動とは関係ないが、この日、やっとこさ見つけた産卵場、写真、ビデオを撮っていたら、釣り人がそしらぬ顔でやってきて、目の前で釣りを始めた。
気にしないようにしていたが、カメラを向けるとご丁寧にその画角の中に仕掛けを投げ込んでくる。
ひとしきり群れを蹴散らした後で、「ウグイの撮影かい?」だって。
なんだかなぁ。場所くらい自分で探しなさいよ。
それも釣りのウデの一つでしょうが。
多摩川のマルタ。
今年は産卵日ジャストで昨年とは比にならないくらいの頻度で産卵行動が見られた。
が、メインの産卵場は対岸、撮影としては望遠プラス、視線の高さが産卵場とほぼ同位置で水面反射がきついといういまいちな条件。
写真としては去年よりましな気がするが、トリミングと高感度ゆえ画質はよろしくない。
産卵行動自体は正直群れがでかすぎるのと水面反射と濁りで何が起きているのかさっぱりわからない。
多分、複数のオスがメスを追尾して激しく波しぶきがたつ→先頭のメスが放卵という感じなのだろうと思う。で、多分放卵と思われる時にメスとおぼしき個体が顔を水面から出すのでこの時がシャッターチャンスである。
ただし、顔を出す場所と瞬間を読むのがハンパじゃなく難しい。
御陰様でハズレ90%の700ショットくらい撃ってしまった。
帰りたいのに帰れない。。。
ここ2ヶ月ほど家にはあまり帰れなかった。
別に家出したわけでも、追い出されたわけでもない。
今年は異常なほど現場が詰まっている。
現場は嫌いではないがここまでのはたまらん。
今週は久々に現場がない。
久々に会社の横の川をのぞいてみるとオイカワが酒池肉林状態ではないか。
とりあえず写真を撮ってみた。
昼休みの間だけだけど、これから一週間は楽しみは続きそうだ。
(写真の解説)
1.雄が雌に寄り添う。
↓
2.雄が雌を横倒しにして覆い被さる。
↓
3.しばらく動きが止まって小刻みにふるえながら尾鰭・尻鰭で河床を払い、放卵、放精
よくオープンなところで産卵して産卵するやいなや小さいオイカワやコイなんかにこぞって卵をつつかれている姿を見かけるが、写真の雄は単独でたたずんでいる雌にこっそり近寄って事をなしていた。
なにか、人にも適用できそうな出来事を目の当たりにした気がする。
春である。
春と言えば恋の季節・・・でもあるがコイの季節でもある。
この時期、産卵期を迎えるコイは、水深10~20cm程度の浅場に集まり、豪快に産卵する。
5/5にコイのぼりを上げるのは多分これと無関係ではあるまい。
ここまで書けば、察しの良い方であればおわかりであろう。
そう、私は近頃おきまりのカメラバックを肩にかけて家を飛び出し、近所の川にコイの産卵の撮影へと向かっのである。
9時頃、現場に到着した。
ひとしきり川を眺めていると・・・遠くに豪快な波紋が広がる。
「今日は・・・動いている・・・」
実はここ数週間、コイの産卵撮影を行うために、この場所をうろついていたのだが、これまでは撮影に至るほどの頻度で産卵が行われていなかった。それゆえに、川をちらりと見ただけで産卵が確認できた今日は、確実に「撮れる」気がして、妙に心が躍った。
案の定、産卵はかなりの頻度で行われていた。
コイってそれなりに警戒心が強く、うかつに奴らの視界にはいるとわりとすぐ遠ざかっていってしまう。
ところが、産卵にのぼせ上がっている今日に限っては割と近づいても逃げない。
「いままでの俺だと思うなよ・・・」
愛機E-300にZD70-300をセットし、つぶやく。そう、今までは、上から眺めるだけだったのだが、今回はカメラという武器を持っているのだ。
もちろん、コイにしてみればそんなことしったことではないのは言うまでもない。
ひとしきり無心でシャッターを切った後、「ふう・・・」と少々満足げに小休止し、再生していままでの写真を確認する。
「なんじゃこりゃ!」
どの画像も手ぶれおよび被写体ブレしまくりである。
どうやらシャッタースピードが遅すぎたらしい。
曇天の上にPLフィルターをつけた暗いレンズ。あたりまえだがシャッタースピードは遅い。
1/25とか1/60ではぶれるに決まっている。
「しょうがない・・・」
私はカメラの設定をISO400にセットした上で、その場にうつぶせになって転がり、肘を地面に固定して撮影することにした。
その結果、散歩人に怪しげな視線を送られる小ハプニングは勃発したものの、自分なりに満足した画像を得ることができ、意気揚々と現場を後にした。
しかし、家路につくために車に乗り込んでいやな感覚が頭をよぎる。
思い返してみれば、撮影にあたってかみさんに「小一時間ほど撮影に行ってくるよ!」と、言い残して来たのだっった。
気づけば3時間が経過している。
完全に手遅れである。
いいわけをしようか・・・、いや、ここは一つ土産でも・・・
財布を覗くと、200円ほどが詰まっていた。
あまりに無力である。いいわけも、当然思い浮かばない。
「正攻法か・・・」
しょうがないので私は無策で帰ることにした。
家に帰って、不自然なテンションで笑顔を振りまきながらかみさんに話しかけたのだが、しばしの間口をきいてもらえなかったのは言うまでもない。
「撮影にあたって思ったこと」
水しぶきを止めて写すにはシャッタースピードが最低でも1/320くらいほしい。
また、望遠での撮影になるためにこれ以下のシャッタースピードだと手ぶれも出てくる。
魚がよく動く、朝方や夕方などの光量が少ない時間帯を主な活動時間帯であるとするならば、今のカメラおよびレンズではどうしたってノイズが多いのを覚悟してISOを400以上に上げざるを得ない。
それ以下だと失敗ショットが多すぎてせっかくの好機を逃してしまう。
特に産卵の撮影では好機が一瞬なだけに痛い。
改善するには、1)F2.8などの明るい望遠レンズを買う、2)ISO感度を高くしても画質が落ちないカメラを買う、3)手ぶれ補正つきのカメラを買う、の3つの方法があるのだが・・・どれも届かぬ夢。
季節はずれのサンタクロースが来ることを願うしか今の私には出来ないのである。
書いているうちに、やっぱり良いカメラが欲しいなぁと言う消化しきれない物欲のみが心に渦巻く結果となってしまった。
出家でもしないと物欲解消は無理か。
どうも床が落ち着くらしい。
いろいろな方向が見渡せるからか、ベビーラック(?)にいるよりも泣かない時間が長い気がする。
写真では泣いてますが、決して育児放棄ではないのであしからず。
マルタ(ウグイの一種)でした。
この魚、川で産まれて、その後海に下り、産卵期に再び遡上するという鮭のようなライフスタイルをとります。
最近では関東の川でも結構あがるようになって、桜の咲く頃に遡上する魚としてちょっとした風物詩になっているみたいで、この場所も結構人がいましたねぇ。
魚の産卵という地味な出来事が、一般の人々にも認知され、楽しまれていると言うことは個人的にちょっと嬉しいです。
産卵の舞台はとある川の中流部、2~5センチ程度の礫河床の早瀬で、この日は背びれをたてて複数個体が群れて時折激しい水音を立てていました。
上から見ているときはひれと水しぶきくらいしか見えないのですが、連写すると顔も写るし、PLフィルターを使えば水の中もある程度写ってくれる。写真の楽しみって人それぞれいろいろあると思うけど、「実際に起こっているけど肉眼ではとらえきれない世界を写し込める」ということはかなり大きな醍醐味の一つなんではないかと思う。