2012年9月12日水曜日

水中機材の増強


ここ2週間現場に出ていない。
現場が続くとしんどいが、現場がないとそれはそれでストレスがたまる。



ストレスがたまると、それは物欲へと変換される。
そんなわけで、秋の産卵シーズンに備えて撮影機材を増強。
と、いっても最新の機器を買ったり、カメラの水中システムを一新する金などないので、水中ハウジングの中のカメラをバージョンアップ。
今使っているのがオリンパスのE-410という5年前の一眼レフカメラなのだが、これをE-420という4年前の機種にしてみた。
もちろん中古。デジタルの世界は恐ろしいもので、現行の新品のコンパクトデジカメなんかよりずっと安い。

実はこのE-420、E-410で使用している水中ハウジングPT-E03には公式では対応していない。と、いうか入らないことになっている。なんとかならないかとネットサーフィンしていたら、海外サイトで似た悩みを持つ外人がいて、掲示板で以下のようなやり取りをしているのを見つけた。

トム「E-410とPT-E03のシステムからそろそろ抜け出したいんだけど、金がなくてとてもじゃないけど全体の交換なんてできないんだ。誰か、E-420をPT-E03に入れた人っていないかい?」

ジョニー「ハーイ、トム。おいら入れてるぜ!モードダイヤルと電源スイッチが入らないだけで普通に使えるぜ!しかも、ハウジングのパーツを改造して、その辺の不具合も解消しちまった。」

トム「改造って・・・すげぇ、すげぇぞジョニー!その技を教えてくれ!」

私がハウジングを改造するかどうかは別にして、実際にE-420を入れてみたら拍子抜けするくらいすんなり使えた。この金のない外人水中写真愛好家達さまさまだ。

まだまだ欲しいものはあるけれど、先立つものは依然ない。そんなこんなで現在オークションに手持ち財産を大量出品中・・・

2012年8月18日土曜日

第一回:痛くてうれしいイワナさん

~シリーズ:生物の行動と妄想<第一回>~
第一回の今回は、コガタカワシンジュガイのメスが幼生を放出し、イワナに寄生させるシーンを妄想してみたいと思います。

<背景と設定>
先日書きましたが、コガタカワシンジュガイは幼生の時期、イワナにくっつきしばらくの間寄生生活をします。幼生はメスの貝から放出されるのですが、私の不勉強もあって単純に水中に放出されるのか、寄生する相手の魚をある程度狙って出すのかはわかりません。ただ、広い川の中でやみくもに放出しても魚につく確率は非常に低いと思われることや、淵の岩の脇などイワナが通りやすそうな場所にかたまって生息していることが多いこと、などからある程度狙って放出しているのではないかと想定して妄想してみました。
では、お楽しみください。


コガタカワシンジュガイA子:「ねぇ、私この前受精したじゃない?そうしたら今、エラの中が幼生でいっぱい。もうたまらないわ。」

コガタカワシンジュガイB子:「わたしもわたしも!もう我慢できない!イワナさん・・・来てくれないかしら」


イワナさん:「ふぅ。今日もたらふく食ったぜ!餌の中にひとつ変なのがあったけど、ありゃ人間が作ったやつだな。あぶないあぶない、危うく塩焼きになるとこだったぜ。おーし、あの岩陰で一休みだ。」

コガタカワシンジュガイA子:「B子、きたわよ!」

コガタカワシンジュガイB子:「ええ、合点承知よ!いくわよぉぉ!それー!」

イワナさん:「あ、いってぇ!なんだなんだ!?エラやらヒレやらなんだかちくちくする!」


コガタカワシンジュガイA子:「まだまだいくわよ!えーい!」

コガタカワシンジュガイB子:「私だって負けないわよぉ!全部出しちゃうんだからっ!」


イワナさん:「痛い!痛い!、やめてぇ~、ダメ、目はダメだってぇ~。あぁぁ・・・」



いかがでしたでしょうか。私にはイワナさんがなぜだかちょっとうらやましく感じました。
なお、最初にシリーズと書きましたが、反響しだいでは第一回をもって終了とさせていただきます。あらかじめご了承ください。







2012年8月5日日曜日

ムスメ、シュノーケリングデビュー

週末は都幾川にてムスメがシュノーケリングデビューを果たした。
都幾川は私的に埼玉一の名川だと思っている。堀込みと横断工作物でイマイチな川が多い埼玉県にあって、透明度、魚の多さ、川への近寄りやすさ、どれをとってもダントツである。

初めて見る川の中にムスメも感動してくれたようだ。楽しすぎたのか、なかなかあがろうとしない。普段ウェットスーツでぬくぬくとしている私は10分程度で体がすっかりと冷え、ムスメよりだいぶ早くあがって陸上から見ていることにした。しばらくすると、下流からきた少年が同じ場所を潜りだした。彼も水中を見てものすごく感動したようだ。その感動を近くにいたお母さんに報告し始めた。

~少年と母親の会話~
少年「お母さん!すごいよ水の中お魚がいっぱい!」
母親「へー、そうなんだー」
少年「見て見てよ!本当にすごいんだからっ!」
母親「それくらいお母さんにもみえてるって。」

少年は説得は無理と思ったのか、ちょっと不服そうに再び潜りだした。無理もない。みたところお母さんは普段着で潜れる格好はしていない。大人には日焼けがだめとか、水にぬれるとめんどくさいとか、人目が気になるとか、いろいろと事情があるのだ。

実際に目にした感動を、見ていない人に伝えるのは結構難しい。感動したまんまのハイテンションで他の人(主にかみさん)に話して、冷静な対応をとられるとしょんぼりする。それを繰り返すうちに、「うっひっひ、この光景、自分だけの独り占めだぜ!」と思って自分だけで消化できるようになる。少年よ、その域まで達すれば楽になるぞ・・

とも思ったが、今回はムスメに楽しみをわかってもらえた。感動の共有はやっぱりうれしいもんだ。実際に見てもらえばわりとわかってもらえるものなのかな。
埼玉在住の方、是非とも都幾川に潜ってみてくださいな。いい場所教えまっせ。





2012年7月27日金曜日

夏の魚

一般的に思い浮かべられる夏を代表する淡水魚ってなんだろう。
土曜の丑のウナギかな、はたまた渓流釣りのイワナとかヤマメか、友釣りが最盛期を迎えるアユなんかなんだろうか。

雑魚好き、そして繁殖行動マニアとしては、夏の魚といえば繁殖最盛期であるオイカワとかヌマムツだと思っている・・・のですが、やっぱりいいですね夏の渓流、そしてイワナは。
光の強さのおかげで水中が明るく、とても魚が映える。
産卵期でも何でもないけどね。





でも、魚自身が最高に輝くのはやっぱり産卵期だとは思うけどね(つよがり)。

2012年7月24日火曜日

今週の魚


今だ絶好調のヌマムツの産卵。今週はこいつで攻めてみよう(何を攻めるつもりなのか自分でも不明)。
あまり人気がない種故か、産卵生態について書いている文献はほとんど見かけない・・・。
産卵期のオスはシャア専用みたいでかっこいいんだけどな。




2012年7月8日日曜日

動画と写真

オイカワの産卵が始まった。いよいよ夏本番。
これは先週木曜日に撮影した映像である。


普段、テレビやDVDで見る映像は、伝えたい内容を明確にしたものだ。
生き物は別に人に見せるために行動しているわけではないので、どこにも明確なポイントを持たずに、全体を映すとこのとおり、どこがどうポイントなんだかわかりにくいものになってしまう。
でも、注意してみれば、オス同士の闘争や、メスに対する求愛行動、メスが産卵準備完了を示す行動、産卵行動、等々様々な行動が含まれているのがわかると思う。

自分は生物の行動をビデオを映すときは出来るだけ行動の詳細や周辺の状況がわかるようにとろうと思っているので、映像はいつもこんな感じ。鑑賞目的に美しい映像を撮ることはあまりないし、その技術もない。子供のビデオをとるときは下手くそと怒られてしまう始末だ。

そんなわけで、いつもビデオをまわしながら特徴的な行動については写真を撮っている。
今回のビデオで面白かった行動はこれ。
1個体のメスの産卵に3個体のオスが同時に放精しているシーンだ(1:58付近)。
1つのペアが産卵行動の終盤に達して、河床を掘り終わったくらいに2個体くらいのオスが一気にペアの間に割り込んできた(スニーキング)。ちなみにメスはオスの下敷きになって写っていない。
写真にすると見やすいでしょ?

我々が普段目にする情報は、様々な出来事の中から取り出された一部分だ。情報には、当然取り出した人の意志や注目ポイントが関わってくる。写真集や論文なんかはその辺が面白い面だと思う。
近年は情報化社会と言うだけあって、綺麗にまとまった情報がたくさんある。そういう情報を集めることはそれはそれで有意義なことだろう。だけど、実際に自分が見聞きした情報の中から「これは」と思う瞬間を拾い出す作業は、それ以上に面白い作業だと思う。

2012年6月10日日曜日

タモ網デビュー

先週の話だが、息子がうちから徒歩2~3分ほどの距離にある田んぼ周りでタモ網デビューした。


網がでっかい!

お姉ちゃんと近所のお兄ちゃんと一緒にひとしきりがさがさとやり、息子もなんとかアメリカザリガニをゲット。

このほかにも、ドジョウ、メダカ、モツゴを捕獲。


自分では魚はとれなかったけど、バケツに入ったメダカを捕まえてご満悦でした。

最初は泥の中でこけて、「泥だらけになっちゃった~」と、後にかみさんに怒られることを予測したような発言をしていたが、その後開き直り泥んこになって遊び回っていた。

しかし、かみさんに怒られる結果だけは変わらず。なお、私も当然怒られた。


うちのまわりはメダカがいるだけあって、そこそこ水田周辺の生き物にとって良い環境が残っている。
自然環境に関する仕事に携わって10年以上になるが、恥ずかしながら未だに「保全ってなんのためにするの?」と聞かれて返答に困る。一般論ではいろんな理由があるけれども、その中には胸を張ってそのためだ!と答えられるものがない。
そんな中で私がひねり出した回答の一つは、「人間社会のスピードとは別に、ゆっくり時間が流れる場所があってほしいから」というものだ。人間社会の作り出した物の多くは短時間で新しい物に取って代わられる。子供たちが大きくなったとき、自分の今持っている物や知識の多くは使い物にならないだろう。そんな中で、自然環境だけは大きな変化をせず、そこにあって、世代を超えた共通の話題であって欲しいなぁと思うのである。
要するに、自分がじいさんになったとき、孫に「メダカがどこで捕れるのか教えてぇ~」とねだられた時、「フム、公民館の裏の水路をのぞいてみなさい」と答え、その後「じいちゃん捕れたよ!やっぱじいちゃんすごいなぁ~」と尊敬されたいのである。
これって答えになってるのかなぁ。