2012年8月18日土曜日

第一回:痛くてうれしいイワナさん

~シリーズ:生物の行動と妄想<第一回>~
第一回の今回は、コガタカワシンジュガイのメスが幼生を放出し、イワナに寄生させるシーンを妄想してみたいと思います。

<背景と設定>
先日書きましたが、コガタカワシンジュガイは幼生の時期、イワナにくっつきしばらくの間寄生生活をします。幼生はメスの貝から放出されるのですが、私の不勉強もあって単純に水中に放出されるのか、寄生する相手の魚をある程度狙って出すのかはわかりません。ただ、広い川の中でやみくもに放出しても魚につく確率は非常に低いと思われることや、淵の岩の脇などイワナが通りやすそうな場所にかたまって生息していることが多いこと、などからある程度狙って放出しているのではないかと想定して妄想してみました。
では、お楽しみください。


コガタカワシンジュガイA子:「ねぇ、私この前受精したじゃない?そうしたら今、エラの中が幼生でいっぱい。もうたまらないわ。」

コガタカワシンジュガイB子:「わたしもわたしも!もう我慢できない!イワナさん・・・来てくれないかしら」


イワナさん:「ふぅ。今日もたらふく食ったぜ!餌の中にひとつ変なのがあったけど、ありゃ人間が作ったやつだな。あぶないあぶない、危うく塩焼きになるとこだったぜ。おーし、あの岩陰で一休みだ。」

コガタカワシンジュガイA子:「B子、きたわよ!」

コガタカワシンジュガイB子:「ええ、合点承知よ!いくわよぉぉ!それー!」

イワナさん:「あ、いってぇ!なんだなんだ!?エラやらヒレやらなんだかちくちくする!」


コガタカワシンジュガイA子:「まだまだいくわよ!えーい!」

コガタカワシンジュガイB子:「私だって負けないわよぉ!全部出しちゃうんだからっ!」


イワナさん:「痛い!痛い!、やめてぇ~、ダメ、目はダメだってぇ~。あぁぁ・・・」



いかがでしたでしょうか。私にはイワナさんがなぜだかちょっとうらやましく感じました。
なお、最初にシリーズと書きましたが、反響しだいでは第一回をもって終了とさせていただきます。あらかじめご了承ください。







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